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エル・システマ音楽家来日、被災地訪問など行いました

エル・システマ音楽家来日、被災地訪問など行いました
ピースボート・オーシャンドリーム号のデッキにて、太平洋をバックに。
7月26日に横浜に帰港した、第91回ピースボート地球一周の船旅には、ベネズエラから乗船した音楽教育「エル・システマ」からフランシスコ・デ・ミランダ・ユース・オーケストラの若手音楽家23名が乗船し、7月26日から31日まで日本に滞在しました。フランシスコ・デ・ミランダ・ユース・オーケストラは、世界的にも認められているベネズエラの「シモン・ボリバル交響楽団」などへも音楽家を送り出しているプロの交響楽団です。来日中はホームステイを通じて日本の文化や家族との暮らしを経験しながら、コンサート、音楽交流などを行いました。
INFO
ピースボート・オーシャンドリーム号のデッキにて、太平洋をバックに。
7月26日に横浜に帰港した、第91回ピースボート地球一周の船旅には、ベネズエラから乗船した音楽教育「エル・システマ」からフランシスコ・デ・ミランダ・ユース・オーケストラの若手音楽家23名が乗船し、7月26日から31日まで日本に滞在しました。フランシスコ・デ・ミランダ・ユース・オーケストラは、世界的にも認められているベネズエラの「シモン・ボリバル交響楽団」などへも音楽家を送り出しているプロの交響楽団です。来日中はホームステイを通じて日本の文化や家族との暮らしを経験しながら、コンサート、音楽交流などを行いました。

大使館主催ガラ・コンサート

エル・システマ音楽家来日、被災地訪問など行いました
フランシスコ・デ・ミランダ・ユース・オーケストラ。勝どきの第一生命ホールでのコンサートの様子
7月28日、 来日の目的の1つである、ベネズエラ大使館主催ナショナルデー・ガラ・コンサートが行われ700名が訪れた東京・第一生命ホールに足を運びました。モーツァルトの交響曲第25番から始まり、オペラ序曲などのクラシック音楽、タンゴやフォルクローレなどのラテンアメリカ伝統音楽など、若さ溢れる演奏を披露。第二部では、日本のコーラス「エンラセ(つながり)」とのコラボレーションで、日本の歌、ベネズエラの歌を合奏しました。91回クルーズの乗船模様を映像で流し、1ヶ月の取り組みについて発表することもできました。
ベネズエラでは、エル・システマのクラシックコンサートが頻繁に開催され、完全無料で本場のクラシックを鑑賞することができます。今回のガラ・コンサートでも、誰もが気軽にクラシックを楽しんでもらいたいという趣旨のもと、老若男女が集まりコンサート後には演奏者との写真撮影で賑わいました。

熊本訪問 音楽交流を行いました

エル・システマ音楽家来日、被災地訪問など行いました
東京のホストファミリーと一緒に、おそろいのTシャツで記念撮影。両端:トロンボーン奏者(右)と楽団専属医師(左)
7月29日にはバイオリンとビオラ、チェロからなる弦楽四重奏のメンバーが、熊本県益子町を訪問しました。益子町は今年4月の大地震で甚大な被害を受けた場所です。熊本県立劇場が企画する復興プロジェクト「くまもとアートキャラバン」の枠組みで行われたコンサートに、スーパーキッズ・オーケストラ(SKO)とともに参加しました。SKOとは、世界的に活躍する指揮者、佐渡裕氏が芸術監督を務め、音楽が大好きな小学生から高校生までの弦楽器によるオーケストラです。
翌日には、熊本県立済々黌高校吹奏楽部・弦楽部交流ワークショップに参加し、音楽を通じて、言語を越えた交流を行いました。

福島訪問、エルシステマ・ジャパンとの交流

エル・システマ音楽家来日、被災地訪問など行いました
駐日ベネズエラ・ボリバル共和国大使館 石川成幸大使。東京で行われた送別会にて
7月30日、東京に残っているメンバー19名が福島県相馬市にある「エル・システマジャパン」を訪ね、合同練習、発表会を行いました。「エル・システマジャパン」は、ベネズエラで始まった教育プログラム「エル・システマ」の理念に基づき、音楽をはじめとする芸術活動での子どもの自己実現の場を拡充することを目的に活動しています。東日本大震災で傷ついた子どもたちを長期的に支援するために、震災後から福島県相馬市で活動を本格始動しました。
相馬市での演奏会では、エル・システマメンバーからのテクニックの温かいアドバイスや、指揮者アンドレス・ゴンサレスのユニークな指導で、子どもたちはすぐに打ち解け、豊かなハーモニーを創り出しました。

福島から戻ったメンバーは、東京高田馬場ピースボートセンターで行われた送別会に参加しました。関係者で用意した手作りの送別会は、ベネズエラ国旗の色である、黄・青・赤の装飾と和食を始めとする多国籍料理が並びました。駐日ベネズエラ・ボリバル共和国 石川成幸大使および文化担当官、ホストファミリーのみなさん、91回クルーズで同乗した参加者やスタッフなど総勢100名の盛大な会となりました。石川大使からは「こういった個人と個人が善意でつながる活動が平和な社会を作る」とのスピーチをいただき、最後にメンバーの演奏とともに第二の国歌とも言われる「ベネズエラ」を合奏して最後の企画を終えました。

お礼と活動への賛同

エル・システマ音楽家来日、被災地訪問など行いました
手前:ファーストバイオリンのカサンドラさん(19歳)第一生命ホールでのリハーサルにて
34日間の船旅、6日間の日本滞在を終え、参加メンバー全員無事ベネズエラに到着しました。すでに間近に迫った、コンサートの準備を始めました。40日間を通じて、さまざまな方にご支援をいただいたこの企画は、エル・システマの理念でもある「Social Inclusion(社会包括)」、つまり、ご協力いただいた全てのみなさんの参加により成り立ちました。

ご参加、ご協力いただき、心から感謝申し上げます。

現在、厳しいインフレーションにより物価高が続くベネズエラでは、楽器の購入はもとより、リードや付随品を手に入れることもままならない状況が続いています。それでも、古くなったリードをきれいに削って使い、各自で修理し、楽器を奏でています。今回の経験は、メンバーそれぞれの心にしっかりと残り、厳しい現状の中、ひたむきに音楽を志し前進して行く彼らの糧となっていくことでしょう。
ピースボートでは、エル・システマ支援として、ベネズエラ寄港の際に日本で集めた楽器をエル・システマの練習所へ届けています。また、今回のように若手音楽家を船に招待し、音楽システムの普及活動と国際交流を機会を作っています。今後の活動の継続のため、資金を集めています。頂いた支援金は、音楽家の渡航費と滞在費に充てられます。

エルシステマへの支援活動にご賛同とご支援をお願いいたします。

**********【募金先】**********

口座記号番号  00180-3-177458 (7マスを右詰で記入)
口座名義    ピースボート
※通信欄に「エルシステマ募金」とご記入ください。

メディア掲載

エル・システマの来日の様子が以下のメディアで掲載されました。

●神奈川新聞朝刊(2016年7月27日)
「エル・システマ」広めるため 南米の若手奏者が来日 

エル・システマ×ピースボート91回クルーズ 船旅と日本公演の記録

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