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【支援物資活動レポート】第87回ピースボート地球一周の船旅

【支援物資活動レポート】第87回ピースボート地球一周の船旅
自分で集めた楽器を直接手渡す様子。幼少期に自分で使っていた楽器も手入れをして届けました
ピースボートUPA国際協力プロジェクトでは、世界各地へ「支援物資」を届ける活動を通して、各国のNGOや市民団体とのネットワーク作りを行っています。

2015年7月、日本に帰航した第87回ピースボート地球一周の船旅では、中南米の国々に寄港し、現地の子どもたちに文房具、楽器などを届けました。

物資をご提供いただいた皆さまに、心より感謝申し上げます。
自分で集めた楽器を直接手渡す様子。幼少期に自分で使っていた楽器も手入れをして届けました
ピースボートUPA国際協力プロジェクトでは、世界各地へ「支援物資」を届ける活動を通して、各国のNGOや市民団体とのネットワーク作りを行っています。

2015年7月、日本に帰航した第87回ピースボート地球一周の船旅では、中南米の国々に寄港し、現地の子どもたちに文房具、楽器などを届けました。

物資をご提供いただいた皆さまに、心より感謝申し上げます。

ベネズエラの音楽教育「エル・システマ」のバライソ音楽練習所

【支援物資活動レポート】第87回ピースボート地球一周の船旅
ベネズエラにて子どもたちに直接楽器を寄贈
ベネズエラ(カラカス)で活動する「エル・システマバライソ音楽練習所」を訪れ、楽器などの支援物資を届けました。

カラカス市にあるバリオ(スラム街)に位置するこの練習所では、約120人の子どもたちが音楽を学んでいます。ベネズエラは現在、経済情勢の悪化のため、海外から物資を取り入れることが難しくなりました。

とくに、弦やリードなどの消耗品、多くの子どもたちが練習する弦楽器や木管楽器が不足しています。ピースボートでは、初心者が音階を覚えるためのリコーダーやピアニカを提供し、楽器が提供されるまでの音楽勉強としての楽器を子どもたちに贈呈しました。

<エル・システマとは>
1975年に、たった12人から始まったベネズエラの無料音楽教室。いまでは全国で200を越える児童・青少年オーケストラ、約60万人のメンバーを抱えるまでの組織に成長しました。世界的な若手指揮者グスターボ・ドゥダメルらを輩出するなど、高い音楽レベルやユニークな演奏スタイルに加えて、音楽による人間形成、犯罪防止、更正につなげる活動は、世界的に大きな反響を呼んでいます。

グアテマラで貧困改善をめざすNGO「ミドリ」

【支援物資活動レポート】第87回ピースボート地球一周の船旅
グアテマラ「NGOミドリ」にて集合写真
グアテマラ(プエルトケツァル)で活動する「NGOミドリ」を訪れ、洋服などの支援物資を届けました。

グアテマラでは人口の50%以上がマヤ族の末裔で、今でも20種類以上のマヤ系言語が話されています。しかしグアテマラでは、1960年から軍事政権とゲリラ組織との内戦が36年間続き、人口の過半数を占める先住民族が迫害を受けてきました。

先住民族は、内戦が終結してからも貧困など多くの社会問題を抱えています。世界遺産の町であるアンティグアは、観光地として賑わっています。一方で、少し地区を移動すると1日1食がやっとの生活をしている家族も多く住んでいます。

アンティグア周辺では、数多くのNGOが各地で活動しています。医療環境の改善や子どもたちの教育支援を目的に活動するNGOミドリを訪問し、支援物資を届けました。ミドリの事務局からは、「ピースボートとの国際交流は、好奇心が旺盛な子どもたちにとって新しい世界に触れる有意義な時間になりました」というメッセージをいただきました。

パナマでクナ族の文化を守る

【支援物資活動レポート】第87回ピースボート地球一周の船旅
クナ族が伝統を守る民族手芸「モラ」作りに役立つよう、家庭用ミシンや布を寄贈
パナマ(クリストバル)で活動する「クナ・オーソリティー」を訪れ、ミシン、布などの支援物資を届けました。

パナマで最も有名な民族手芸「モラ」は、先住民クナ族の女性たちによって一つ一つ手作りされています。クナ族は、自分たち独自の文化を守るため立ち上げた保全団体「クナ・オーソリティー」を中心に文化継承に励んできました。

しかし、先住民族の減少や経済的理由による慢性的な物資不足などを背景に、伝統的文化を継承することが難しくなる地域が出てきています。ピースボートでは、クナ族の文化支援としてミシンや布を継続的に届けています。

第87回ピースボートで訪れたクナ族のコミュニティーは、20年前から形成され約200家族1000人が暮らしています。またそのうち人口の半分が子どもです。コミュニティーの中には2部制の学校があり、以前ピースボートが届けた文房具やコンピューターなどの物資が使われています。

施設の代表を務めるワゴさんは、「これまでの継続的な交流によって、クナの子どもたちが日本語を話すなど、日本や世界に関心を持ち始めており、ピースボートの訪問を毎回楽しみにしています」と語りました。

南インドの孤児院をサポートする

【支援物資活動レポート】第87回ピースボート地球一周の船旅
インド(コーチン)にて文房具、サッカーボールを寄贈
インド(コーチン)で活動する「NPOドン・ボスコ・スネーハバワン・コーチ」を訪れ、サッカーボールや文房具などの支援物資を届けました。

インド南部のケーララ州フォートコーチン地区にある、NGO「ドン・ボスコ・スネーハバワン・コーチ」は、ストリートチルドレンの保護を目的として、40年前に設立された孤児院です。現在このNGOでは、約300人の子どもたちをサポートしています。

児童労働・物乞い・人身売買などの被害にあっている子どもたちに接触し、カウンセリングを行い、家庭に戻れるようケアしています。コーディネーターであるバルギースさんからは、団体や子どもたちの紹介、インドにおける社会問題について話していただきました。

半年以上前からピースボートの訪問を待ちわびていた子どもたちに施設を案内してもらうなど、熱心に歓迎していただきました。

ご提供、ご協力いただいた皆様

白百合学園
ヤマハ銀座店
ジャノメミシン
遊佐サッカースポーツ少年団
弦楽器サラサーテ
ナガセケンコー(株)
神奈川県建設機械レンタル協会
リベロ津軽サッカークラブ
和泉市立鶴山台南小学校児童会
和泉市立信太小学校児童会
NPO時遊人
ピースボート乗船者のみなさま

その他多数

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