2021年新年のご挨拶:難局を乗り越え、新たな船出へ

2021年新年のご挨拶:難局を乗り越え、新たな船出へ
新年あけましておめでとうございます。昨年は、新型コロナウィルス感染症の拡大により、皆さまにおかれましても、大変な一年であったことと存じます。私たちピースボートも、設立以来最大の試練に立たされました。これまでも様々な世界的危機や巨大災害に直面してまいりましたが、事業の継続という点では、長期間にわたって船旅の活動の停止を余儀なくされている今回ほど深刻な危機はありませんでした。
しかし、この一年ほど、私たちが多くの方々に支えられていること、そして、これまでのピースボートの活動の意義を再認識したことはありません。こうして今、新年のご挨拶ができるのも皆さま方のご支援があってのことです。

ピースボート事務局が呼びかけた寄付と過去乗船者の方が自主的に立ち上げてくださったクラウドファンディングには、非常に多くの方々が温かいメッセージとともに応じてくださいました。皆さまから寄せられたピースボートへの想いの数々を拝見し、私たちは毎日、「まだまだ踏ん張ろう、必ずやこの難局を乗り越えるのだ」と励まされていました。スタッフ一同、決意をあらたに前に進むことができました。

お蔭様で、2020年の東京オリンピックでホテルシップとして活用されることが決まっていた大型豪華客船、パシフィック・ワールド号(77,000トン、定員2,419名、旧サン・プリンセス号)をチャーターし、クルーズを再開する運びとなりました。

ゆったりとしたスペースを利用し、密になることなく、「新しい日常=ニューノーマル時代」にふさわしいクルーズを実施します。コロナ対策にも配慮した新しいクルーズのスタンダードを築き上げていく所存です。 私たちが自らを鼓舞するために日頃からよく使う合言葉「ピンチはチャンス」の精神で頑張ります。

一方で世界に目を向けると、平和で持続可能な世界を築く上で今年は極めて重要な年です。

核兵器禁止条約は、批准した国が発効の要件となる50に達し、本年1月22日に発効となります。トランプ政権下で、自国第一主義を掲げていた米国が政権交代でパリ協定に復帰することも注目されています。ノーベル平和賞を受賞したICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)の国際運営団体であり、SDGs(持続可能な開発目標)についての国連の公式キャンペーンを担うピースボートとして、その責任を果たす上でも大切な一年となります。

また、各国がコロナ感染症の対策で自国優先主義に走りやすい今だからこそ、ピースボートは国際交流団体として、これまで築き上げてきた国境を越えた市民のネットワークを活かしていこうと考えています。

コロナ感染症をめぐる情勢は、まだまだ楽観視できる状態にはありません。それでも、私たちは、この一年、昨年以上にスタッフ一丸となって、この難局を乗り越えていく所存です。今年も引き続き、皆さまのご支援ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。

2021年1月
ピースボート
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