3.11から9年-被災者支援の継続を求め、原発汚染水の海洋放出に「NO」の声を広げていきます

プロジェクト:脱原発
3.11から9年-被災者支援の継続を求め、原発汚染水の海洋放出に「NO」の声を広げていきます「脱原発をめざす首長会議」が敦賀市にて行ったフォーラムでの記者会見にて(2020年2月16日)
東日本大震災から9年を迎えました。福島の原発事故を受けて、ピースボートはこれまで、原発事故被災者の支援と脱原発の活動を行ってきました。「復興」のかけ声の下、被災者への支援打ち切りや帰還促進の動きがありますが、私たちは被災者への必要な支援の継続を求めています。また、原発敷地内に溜まりつづける汚染水の海洋放出の可能性が言われていますが、安易な海洋放出は取り返しのつかない悪影響をもたらしかねず、私たちは反対しています。

脱原発をめざす首長会議

3.11から9年-被災者支援の継続を求め、原発汚染水の海洋放出に「NO」の声を広げていきます福井県にある日本原子力発電敦賀原子力館にて説明を受ける「脱原発をめざす首長会議」メンバーら(2月15日)
ピースボートは、2012年より脱原発を志す市区町村長のネットワーク「脱原発をめざす首長会議」の事務局を務めています。

現在、約100名の現職と元職の首長が会員となっています。原発再稼働にあたっては、立地自治体だけでなく、周辺の自治体の同意が必要であるということを一貫して主張してきました。

2019年5月には静岡にて浜岡原発を例とした原発のコストと電気料金についてのフォーラムを開催しました。また、同年8月には青森にて六ケ所原燃PRセンター、東通原子力発電所PR施設、むつ科学技術館などを訪問し、六ケ所再処理工場の廃止と福島第一原発の汚染水を海洋放出せず長期保管することの検討を政府に求める声明を発表しました。

同年10月には政府内での原発政策や核燃料サイクル政策をめぐる議論の変遷に焦点を当てたフォーラムを開催し、関西電力役員の金品受領問題に関する緊急声明を発表しました。2020年には福井県にて敦賀原発、もんじゅ、美浜原発などの視察を行い、政府に対して全原発廃炉政策への転換と汚染水の海洋放出を止めることを求める声明を発表しました。

今後も政府や自治体、市民社会に向けて脱原発のメッセージを発信し続けていきます。

また、「脱原発をめざす首長会議」は定期的にニュースレターを発行しています。2019年秋号は、以下の「関連リンク」からご覧になれます。

原発事故被害者の救済を求める全国運動

3.11から9年-被災者支援の継続を求め、原発汚染水の海洋放出に「NO」の声を広げていきます国会議員へ提出した96,518筆の請願書
原発事故被害者の救済を求める全国運動(以下全国運動)は2013年8月に設立されて以来、多くの被害当事者、支援団体などと共に請願署名や政府交渉、集会などを開催してきました。ピースボートはこの全国運動の実行委員会に加わっています。

2019年4月24日には、96,518筆の第4期「原発事故被害者に安心して健康に生きる権利と知る権利の保障を求める」請願を国会議員へ提出しました。

請願項目は以下の4点です。

1. 原発事故避難者の実態把握に基づく支援の実施を求めます。
2. 健診の福島県外への拡大、内容の充実、医療費の減免、子どもたちの保養のための措置を求めます。
3. モニタリング・ポストの継続設置を求めます。
4. ALPS汚染水の放出・汚染土の再利用による放射性物質の拡散をしないでください。

福島原発事故が収束しないなか、今後も被害者の方々への支援を続けていきます。

ふくしまから世界へ~福島10の教訓~ 

3.11から9年-被災者支援の継続を求め、原発汚染水の海洋放出に「NO」の声を広げていきます14言語に広がっているブックレット「福島10の教訓」
ピースボートは、2015年3月に仙台で開催された国連世界防災会議に向けて活動した「2015防災会議日本CSOネットワーク(JCC2015)」の中から生まれた「福島ブックレット委員会」の一員として活動を続けています。

同委員会は、防災という視点で原発災害から人々を守るため、福島の教訓をブックレットにまとめ、14の言語で国内及び世界各地の市民に伝える活動を続けています。

2019年2月には、委員会メンバーがタイにて行われた平和構築と紛争解決・変容を学ぶための研修にて講演を行いました。また、同研修では写真家・豊田直巳さんによる写真展「叫びと囁き~フクシマ8年の記録と記憶~」も開催しました。同年6月には、委員会メンバーが嶺南大学South-South Forumsにてレクチャーを行いました。

2020年2月には、ヨルダンで、福島県の浪江で被曝した牛を殺処分せずに飼い続ける「希望の牧場」の吉沢正巳さんにワークショップを行っていただきました。

今後は原発事故の教訓を演劇などを通して伝えるプロジェクトに取り組んでいきます。

ブックレット「福島10の教訓」は、ページ下部関連リンク先「ふくしまから世界へ」よりダウンロードできます。

フクシマ・アクション・プロジェクト

3.11から9年-被災者支援の継続を求め、原発汚染水の海洋放出に「NO」の声を広げていきます福島県担当者と意見交換を行うメンバー(2019年12月)
ピースボートは、福島の市民グループ「フクシマ・アクション・プロジェクト(FAP)」の活動に関わってきました。

福島県では、原発事故で影響を受けた環境の回復と創造を目的に「環境創造センター」の整備が進められてきました。同センターは、原発災害の環境影響に関する「研究棟」と、県内の小学生らを対象とした教育を行う展示を中心とする「交流棟」を併設しています。FAPは、福島県に対して、環境創造センター交流棟(コミュタン福島)の展示内容が「安全神話」の過ちを繰り返すものにならないよう、その展示内容の変更などの要請を行ってきました。

昨年5月には福島大学の後藤忍先生を招き、「3.11福島原発事故から何を学び、何を伝えるか」とした題で、文部科学省『放射線副読本』(2018年改訂版)への批判的検討や、福島県内の原発事故関連の展示施設とドイツのホロコーストに関する展示施設の展示内容の比較に関する講演を企画しました。

また今年1月には、福島の多くの市民団体とともにFAPも賛同団体として名を連ねた「ALPS処理汚染水を環境中に放出しないために、あらゆる対策を講じることを求める要請書」が経済産業省へ提出しました。その他、福島県内の学校で行われている放射線教育について焦点を当て、文科省刊行「放射線副読本」(2018年10月改定版)の回収などを求める意見交換などを福島県と行っています。

福島の復興とともに、「安全神話」ではない原発事故の教訓が次の世代に引き継がれていくよう、今後も活動を続けていきます。

『3.11を心に刻んで 2020』に川崎哲の文章が掲載

3.11から9年-被災者支援の継続を求め、原発汚染水の海洋放出に「NO」の声を広げていきます
岩波書店編集部によるブックレット『3.11を心に刻んで 2020』の「3.11を考えつづけるためのブックガイド」に、ピースボートの川崎哲の文章が掲載されました。川崎は福島の原発事故が起きた時の記憶から、その被害を語り始める方、そして核兵器による被害者へと話を進め、3冊の本の紹介を行っています。このブックレットは、岩波書店のホームページ上で連載されているエッセイ(毎月11日更新)を年に一度まとめているものです。

岩波書店編集部 編 『3.11を心に刻んで 2020』
岩波ブックレット 2020年3月4日発行
定価 本体700円+税

なおピースボートでは、世界の脱原発や自然エネルギー推進に関するニュースやイベント情報を隔週のメールマガジン「脱原発世界ニュース」として配信しています(無料)。以下の「関連リンク」より、ご登録ください。

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