ノーベル平和賞のメダルを携えて、第98回ピースボートが出航しました!
2018年5月8日(火)、第98回ピースボート地球一周の船旅が、横浜港を出航しました。ピースボートでは、世界各地で被爆者とともに核廃絶を訴える「ヒバクシャ地球一周 証言の航海(通称:おりづるプロジェクト)」を実施してきました。今回のクルーズでも、広島・長崎の被爆者とともに各寄港地で証言会を開催します。2017年末には、ピースボートが国際運営団体を務める核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)がノーベル平和賞を受賞しました。その受賞から初めての地球一周の船旅である今回は、ノーベル平和賞のメダルと賞状を船に載せ、世界各地で行う被爆証言会で披露します。出航に先立ち開かれた記者会見の様子をお伝えします。
- プロジェクト: おりづるプロジェクト
- クルーズ: 第98回 地球一周の船旅
船
2018.5.8
2019.3.26
2018年5月8日(火)、第98回ピースボート地球一周の船旅が、横浜港を出航しました。ピースボートでは、世界各地で被爆者とともに核廃絶を訴える「ヒバクシャ地球一周 証言の航海(通称:おりづるプロジェクト)」を実施してきました。今回のクルーズでも、広島・長崎の被爆者とともに各寄港地で証言会を開催します。2017年末には、ピースボートが国際運営団体を務める核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)がノーベル平和賞を受賞しました。その受賞から初めての地球一周の船旅である今回は、ノーベル平和賞のメダルと賞状を船に載せ、世界各地で行う被爆証言会で披露します。出航に先立ち開かれた記者会見の様子をお伝えします。
世界中の人にノーベル平和賞のメダルを見てほしい
今クルーズでは、被爆者2名と被爆2世1名が参加し、22カ国25寄港地を訪れて、日本政府の「非核特使」として証言活動を行います。今回のクルーズでは、ノーベル委員会がつくった平和賞のメダルと賞状(公式レプリカ)を携え、地球一周で証言活動をしながら世界各地で多くの方に見てもらうことになります。ICANの国際運営委員を務めるピースボートの川崎哲は、以下のように語りました。
昨年は7月に核兵器禁止条約が国連で採択され、12月にICANがノーベル平和賞を受賞しました。この受賞は、ICANが核兵器禁止条約に貢献したということでいただいたものですが、その背景には被爆者の皆さんが地道に繰り返し語ってきた被爆証言が世界中に伝わり、『こんなに恐ろしいことを繰り返してはいけない』という流れが国際社会にできていったということがありました。実際、核兵器禁止条約の前文にも、『被爆者の受けた、受け入れがたい苦しみを繰り返してはいけない』という言葉が入っています。
核兵器禁止条約は、できて終わりのものではなく、効力を発揮するには署名、批准というプロセスを経て発効させないといけません。その発効を阻もうと、核保有国は『署名するな』という脅しをかけていますが、そんな中でも2018年5月8日現在、58カ国が署名しています。その動きを加速させるためにも、今回のクルーズで呼びかけを続けていきたいと思います。
今回のクルーズでは、さらにノーベル平和賞のメダルを見てもらうことができます。被爆者の話を聞き、ICANがいただいたノーベル平和賞のメダルや賞状にふれることを通して、『自分もなにかしなければ』という思いを感じてもらえたら何よりです。まずは野次馬根性で、スマホで写真を1枚撮って拡散するというところからでも構いません。小さなことから多くの人がアクションを起こして、それが波のように広がっていけば良いと思います。
昨年は7月に核兵器禁止条約が国連で採択され、12月にICANがノーベル平和賞を受賞しました。この受賞は、ICANが核兵器禁止条約に貢献したということでいただいたものですが、その背景には被爆者の皆さんが地道に繰り返し語ってきた被爆証言が世界中に伝わり、『こんなに恐ろしいことを繰り返してはいけない』という流れが国際社会にできていったということがありました。実際、核兵器禁止条約の前文にも、『被爆者の受けた、受け入れがたい苦しみを繰り返してはいけない』という言葉が入っています。
核兵器禁止条約は、できて終わりのものではなく、効力を発揮するには署名、批准というプロセスを経て発効させないといけません。その発効を阻もうと、核保有国は『署名するな』という脅しをかけていますが、そんな中でも2018年5月8日現在、58カ国が署名しています。その動きを加速させるためにも、今回のクルーズで呼びかけを続けていきたいと思います。
今回のクルーズでは、さらにノーベル平和賞のメダルを見てもらうことができます。被爆者の話を聞き、ICANがいただいたノーベル平和賞のメダルや賞状にふれることを通して、『自分もなにかしなければ』という思いを感じてもらえたら何よりです。まずは野次馬根性で、スマホで写真を1枚撮って拡散するというところからでも構いません。小さなことから多くの人がアクションを起こして、それが波のように広がっていけば良いと思います。
倉守照美さん(長崎の被爆者)
私は1歳のときに被爆したので記憶はありませんが、長崎を最後の被爆地にしたいとの思いで活動してきました。ICANがいただいたノーベル平和賞のメダルや賞状とともに、愚かしい核兵器の廃絶に向けて、世界各地で禁止条約に署名してもらうために伝えていきたいと思います。
上田鉱治さん(広島の被爆者)
日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)ができて62年が経ち、私たちは「再び被爆者をつくるな」と一貫して訴えてきました。そんな中、ICANがノーベル平和賞を受賞して、こんなに嬉しいことはありません。私たちはいま人類史でも画期的な時代を生きていると思います。
被爆の実相を、一人でも多くの方が理解していただくのが、平和につながる一番の近道だと確信しています。多くの方に事実を知っていただく証言活動の一員になれたことを喜んでいます。力いっぱい行動していきたいと思います。
被爆の実相を、一人でも多くの方が理解していただくのが、平和につながる一番の近道だと確信しています。多くの方に事実を知っていただく証言活動の一員になれたことを喜んでいます。力いっぱい行動していきたいと思います。
品川薫さん(広島の被爆2世)
私はいま、広島の平和公園でガイドをしています。今回は、広島に来られる人だけでなく、世界を回って多くの人々に改めて広島の実相をお伝えできれば幸いです。
出航が広く報道されました
このたびの出航に関して、以下のようなメディア報道が出ています。
2018/05/08 NHK ノーベル平和賞のメダルを世界へ
2018/05/08 河北新報、信濃毎日、神戸新聞、高知新聞、佐賀新聞、デイリースポーツなど(共同通信) 核廃絶訴えピースボート横浜出航 平和賞メダルで条約署名求める
2018/05/08 日刊スポーツ ピースボート出発へ ノーベル賞の賞状なども公開
2018/05/09 神奈川新聞 核廃絶の願いを世界へ ピースボートが横浜出港 被爆者ら乗船
※ICANとピースボートとの関係については以下の「ICANとは?ノーベル平和賞受賞の背景を解説します」という記事を参照ください。
※ノーベル平和賞のメダルと賞状については、以下の「ICANノーベル平和賞メダル、地球一周&全国出張します」の記事を参照ください。
2018/05/08 NHK ノーベル平和賞のメダルを世界へ
2018/05/08 河北新報、信濃毎日、神戸新聞、高知新聞、佐賀新聞、デイリースポーツなど(共同通信) 核廃絶訴えピースボート横浜出航 平和賞メダルで条約署名求める
2018/05/08 日刊スポーツ ピースボート出発へ ノーベル賞の賞状なども公開
2018/05/09 神奈川新聞 核廃絶の願いを世界へ ピースボートが横浜出港 被爆者ら乗船
※ICANとピースボートとの関係については以下の「ICANとは?ノーベル平和賞受賞の背景を解説します」という記事を参照ください。
※ノーベル平和賞のメダルと賞状については、以下の「ICANノーベル平和賞メダル、地球一周&全国出張します」の記事を参照ください。