地球大学
 今クルーズでの地球大学のテーマは「経済のグローバリゼーション」。地球大学生たちはいったいどんな人と出会い、何を知り、どう取り組んでいくのでしょう?ここでは地球大学生自身が、水先案内人のインタビュー・寄港地での体験レポートなど、3ヶ月間の「学び」をレポートします。
そもそも「グローバリゼーション」ってなあに?
 この区間では、フィリピン・マニラとインド・ムンバイでのエクスポージャープログラム、そこで得た現地からの声を通して、「グローバリゼーション」による経済が、いったいどんな事態を引き起こしているのか、人々は何を求めているのかを中心に報告します。
 その中では、地大生たちによる「日本」によるODA(政府開発援助)への問題提起も。
最新レポート■ 
「ODAの光と影」
 フィリピン・マニラ近郊の漁村ナボタス。日本のODAによる洪水防止計画が進む現地を訪ねて住民たちと交流――地元のNGOからも話をきいた2日間をレポート。
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「WSF(世界社会フォーラム)」
 WSF(世界社会フォーラム)の開会式に合わせてインドはムンバイに寄港したピースボート。現地でのさまざまなフォーラムやアクション、地球大学生たちがおこなったセミナーもあわせてレポート。
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貧困は「つくられる」?
 「途上国」の多くでは、HIV(ヒト免疫不全ウィルス)の広がりが非常に大きな問題になっています。特に、南アフリカでは、生殖可能な年齢のうち5人にひとりがHIVに感染しているとも。
 しかし今や、AIDSの発症を防ぐための薬も開発され、日本では決して「死の病」ではなくなったHIVが、どうして「途上国」では非常に深刻な病気になっているのでしょうか。HIVは、病気としての問題だけではなく、「グローバリゼーション」によって生まれた「貧困」の問題でもあるのです。
 このセクションでは、南アフリカにおけるいくつかのHIV/AIDS関連施設を訪れたエクスポージャープログラムのほか、アフリカのHIV/AIDS対策に取り組む水先案内人へのインタビュー、そして地球大学生によるオープン企画などをレポートします。
最新レポート■ 
「ケープタウン・スタディーツアー」
 南アフリカ・ケープタウンでHIVに関わる活動をしているNGO、そして地域住民を対象にHIVに関する支援活動をしている施設などなど、計6ヶ所を訪れた。それぞれの団体で規模、人員数、活動内容が異なり、さまざまな視点で、南アフリカにおけるHIVの状況を学ぶことができた。
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そして日本へ〜アクションを起こそう!
 「ヒバク」したのは本当に日本だけ?――ここでは、太平洋諸島の核実験に焦点をあてながら、それを日本に暮らす私たち自身の課題として、地球大学生たちがアクション・プランを作成します。

ナビゲーター紹介
地球大学では、日本の内外からそれぞれのテーマに関して、第一線で活躍するジャーナリストや大学教授、NGO活動家など多くの方にナビゲーター(進行役)となっていただいています。今回の地球大学で各プログラムを担当していただくナビゲーターの方々を紹介します。
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[田中 優(たなかゆう)/「未来バンク」理事長]
 チェルノブイリの原発事故をきっかけに市民運動に参加。テーマはゴミ、ダム、ODA、自然エネルギー、戦争などと幅広い。市民が実践できる「オルタナティブ」を具体的に提示している。

[佐久間 智子(さくまともこ)/「環境・持続社会研究センター」スタッフ]
翻訳業を経て、1994年から2001年まで、NGO「市民フォーラム2001」で活動。自由貿易や投資が、社会・環境に及ぼす影響について調査と啓発を続けている。

[林 達雄(はやしたつお)/「アフリカ日本協議会」代表、医師]
エチオピア、カンボジア、タイなどの村々に滞在し、内戦や貧困で傷ついた人々の生活支援を20年以上にわたりおこなってきた。2002年8月にヨハネスブルグ(南アフリカ)で開催された「持続可能な開発に関する世界首脳会議」(WSSD)では日本政府代表顧問をつとめた。近年はHIV/AIDS問題に取り組む。

--地球大学とは?--
 「地球大学」は3ヶ月間を通して、洋上でのレクチャーだけでなく、深いディスカッションや寄港地でのエクスポージャーを通し、世界の人たちと出会いながら「平和」について学ぷプログラム。
 これは、世界各地の問題をただ「知る」だけでなく、それを知った上で「問題が解決するための実践力」を身につけていこうというピースボート流の「大学」です。

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