地球大学
エクスポージャープログラム〜ケープタウン・スタディーツアー〜
 地大生は、2月1日、2日とHIVに関わる活動をしているNGO、そして地域住民を対象にHIVに関する支援活動をしている施設など、計6ヶ所(いずれもタウンシップ旧黒人居住区内)を訪れた。それぞれの団体で規模、人員数、活動内容が異なり、さまざまな視点で、南アフリカにおけるHIVの状況を学ぶことができた。

 1日目。小高い丘の上に建てられた展望台。ケープタウンの美しい街並みが一望できる。しかし、かつてアパルトヘイト政策で、黒人と白人は道路を挟んで居住区が分断されていた。その痕跡は、アパルトヘイトが撤廃された今でも残っている。

 ケープタウン市内にあるタウンシップ(旧「黒人居住区」)ランガ地区にある、「Love Life Youth Center」を訪問。ここでは、若者にHIV/AIDSや性に関する知識を身につけてもらおうと、ワークショップなどの様々な活動をおこなっている。
 タウンシップにこのような施設があることで、学校が終わった学生たちの居場所にもなり、同時にHIVのことを学ぶことができる。このエクスポージャープログラムで訪れるのは、すべてこのようなタウンシップの中にある、HIV/AIDSに関する施設だ。

 私たちを迎えてくれたことに対して感謝の気持ちを伝え、日本で集めてきたノートや鉛筆を「支援物資」として手渡した。

 NGO「ウォラ ナニ」を訪問。HIVポジティブ(感染者)のサポートをはじめ、彼らの収入源を獲得するため職業訓練、またHIV/AIDSについて周りの人々の意識を高めていくための活動にも取り組んでいる。

 「ロージーズ・コミュニティ・キッチン」を訪問した。経済的に苦しい人々に、低価格で1日3回の食事を13年間提供し続けているロージーさん。食事を提供するだけでなく、若者を集めてHIV/AIDSに関する教育もおこなっているそう。

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