■エクスポージャープログラム〜ケープタウン・スタディーツアー〜 |
2日目。HIVポジティブの人々が中心になって構成されたNGO「TAC」を訪問。
すべてのHIVポジティブ、エイズ患者が治療を受けられるようになることを目指し、国や製薬会社に働きかけを行っていた。 |
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前回、ピースボートでTACを訪問した時に贈った「命」のバナーが飾ってあった。短時間の訪問ではあるが、私たちピースボートの訪問を心から歓迎してくれていることを強く感じた。
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NGO「ノンディウェ・ガレラ」では、経済的に苦しく、食事が手に入らない人々のために、無料で食事を提供している。リンティウェさんのキッチンに入れてもらった。 |
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最後のレクチャーは、西ケープタウン市役所福祉課長、トムズさんから。唯一、行政側の立場からだった。行政側では、今後、感染者の増大を防ぐための対策を練っている、だから大丈夫だ、という。だから、いま現在感染している、または発症している人たちへの対策をおこなっているNGO側の立場からは反論があるのだという。
ケニアから乗船されている水先案内人で、自らもHINポジティブのアスンタ・ワグラさんからもそれに対して質問があり、HIV/AIDS問題の難しさをより強く感じることが出来た。 |
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最後に。1日目に訪問した「ウォラ ナニ」では、HIV感染者であるンガリマウ・ノマウェチュウさんから手紙をいただいた。その内容の一部をここに記載したいと思う。
『私は3年前、妊娠検査でHIVポジティブと診断されました。しかし、ウォラナニによるプログラムで手に入れた薬によって、私の子どもへの感染は防ぐことができました。今は私自身も元気に過ごしています。
私のようにHIVに感染していても、現代は薬があるので希望が持てるのです。女性の場合は特に感染を告白すると相手の夫や恋人が逃げていってしまったりしますが、だからこそ強く生きてほしいです。
加えて感染者は、他の感染者のサポートのために立ちあがったり、充分な治療を提供してくれない政府について考えたりしなければいけないと思います。そして人々は、感染を防ぐために自分の身を守るために必ずコンドームを着けてほしい。そして妊娠した女性は、HIV感染のテストを受けることを徹底すべきです。』。
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