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ピースボート30周年記念トークイベント〜地球をまわる、未来をつくる〜を開催しました②

ピースボート30周年記念トークイベント〜地球をまわる、未来をつくる〜を開催しました②
(司会のピースボートスタッフ小野寺愛と、リアルタイム地球儀「触れる地球」)
ピースボート30周年記念トークイベント〜地球をまわる、未来をつくる〜を開催しました①からつづく
INFO
(司会のピースボートスタッフ小野寺愛と、リアルタイム地球儀「触れる地球」)
ピースボート30周年記念トークイベント〜地球をまわる、未来をつくる〜を開催しました①からつづく

ニコラ・リスクティン(東京大学特任教授)

ピースボート30周年記念トークイベント〜地球をまわる、未来をつくる〜を開催しました②
(ニコラ・リスクティンさん)
私たちは、慰安婦問題など植民地支配下の女性が受けた被害をきちんと認識しなければなりません。その分野の歴史的な研究は、つい最近はじまったばかりで、世界は、犠牲になった女性たちの話をあまり知らないのです。犠牲になった女性たちが自ら勇気を持って証言しなければ、歴史にも残らない。その女性たちの声を聞くところから歴史認識を改めることが大事だと思っています。

高橋哲哉(哲学者)

ピースボート30周年記念トークイベント〜地球をまわる、未来をつくる〜を開催しました②
(高橋哲哉さん)
皆さんの話に出てきた事柄は、すべて差別と関わっています。かつてデンマークの陸軍大将が「戦争絶滅受合法案」という法律を提案しました。これは、戦争になればまず国家元首や、国会議員から前線に行くというふうに、順番を決めておくというものです。こういう法律ができれば戦争は起こりません。つまり、戦争は差別を前提にしている、ということをわかっている人が作っているのです。

私は、沖縄の基地問題や原発をめぐる問題についても、同じようなことが考えられると思っています。その差別構造をどう克服していくのかについては、その国の主権者、有権者である人々の力が問われてくる問題です。

スピーチ「ふくしまから世界へのメッセージ」

ピースボートは、福島第一原発事故のあとから、福島在住の子どもたちや大学生を支援して、スタディツアーを開催したり、船への招待プログラムを実施してきました。この日は、国内外に福島の現状を発信し続けている、前双葉町長の井戸川克隆さんよりお話いただきました。

井戸川克隆(福島県双葉町前町長)

ピースボート30周年記念トークイベント〜地球をまわる、未来をつくる〜を開催しました②
(井戸川克隆さん)
福島原発事故は、福島だけではなく、地球人類に影響する大きな事故です。私たちは、あの忌まわしい放射能に曝されてしまいました。私は放射能の影響により、今も町民が故郷に帰れない双葉町の人間として、放射能を出す原発を地球上から無くしたい、その一心で漂い続けています。今年ピースボートに乗せていただき、北欧などヨーロッパをめぐりました。脱原発をめざす多くの市民との交流を経験させていただきました。ピースボートにはもっともっと活躍してもらって、こんなに地球がきれいなんだ、こんなに世界が広いんだということをたくさんに伝えてもらいたいと思っています。

トークセッション「人こそが人を支援できる〜東日本大震災と災害ボランティア〜」

ピースボート30周年記念トークイベント〜地球をまわる、未来をつくる〜を開催しました②
(ピースボート災害ボランティアセンター代表理事の山本隆(右)と萬代好伸さん(左))
1995年の阪神大震災以来、震災支援を行って来たピースボートは、東日本大震災の被害を受けて、継続的な支援を行えるように「一般社団法人ピースボート災害ボランティアセンター(PBV)」を立ちあげました。宮城県石巻市と女川町を中心に支援活動を続け、延べで8万人のボランティアの方が参加しました。

この日は、石巻市で被災したあと、災害ボランティアとして活動され、PBVの活動を通じてニューヨークのハリケーン被害支援のボランティアにも参加した萬代好伸さんからお話しいただきました。

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