ドイツとイランからの若者たちによる紛争解決プログラムを実施しました
第80回ピースボート「地球一周の船旅」にて実施されたインターナショナル・スチューデントプログラムにドイツとイランの若者たちが参加しました。
- プロジェクト: インターナショナル・スチューデント
- 寄港地エリア: ヨーロッパ
- クルーズ: 第80回-ピースボート地球一周の船旅
船
2013.10.22
2019.3.26
第80回ピースボート「地球一周の船旅」にて実施されたインターナショナル・スチューデントプログラムにドイツとイランの若者たちが参加しました。
ドイツからは チュービンゲン大学で平和学・国際政治学を専攻している学生19名と、コーディネーターの3名が、トルコ(クシャダス)〜ギリシャ(ピレウス)区間で乗船しました。イランからは平和教育分野で活躍する若者5名がギリシャ(ピレウス)〜スペイン(マラガ)区間で乗船しました。ピースボートがイランからのインターナショナル・スチューデントを受け入れるのは、今回が初めてになります。
ドイツIS
ドイツ・チュービンゲン大学の学生は、今回のクルーズでピースボートや他のNGOが行っている平和構築や紛争予防における取り組みを学ぶことを目的に乗船しました。
船内企画では、第二次世界大戦の「過去の精算」問題を取り上げ、戦争加害者としてどのように過去と向き合えばいいのかについて日本の参加者とともに議論しました。
今回のクルーズに乗船していた、被爆体験を世界で証言するために乗船していた被爆者や、イランからの若者と協力しながら、原発や核兵器についてのイベントを行いました。ドイツの学生たちは船での企画や体験を通じて、将来、特定の紛争地域で活躍する自分をイメージすることができたと語りました。
船内企画では、第二次世界大戦の「過去の精算」問題を取り上げ、戦争加害者としてどのように過去と向き合えばいいのかについて日本の参加者とともに議論しました。
今回のクルーズに乗船していた、被爆体験を世界で証言するために乗船していた被爆者や、イランからの若者と協力しながら、原発や核兵器についてのイベントを行いました。ドイツの学生たちは船での企画や体験を通じて、将来、特定の紛争地域で活躍する自分をイメージすることができたと語りました。
チュービンゲン大学のアンドレアス教授(国際政治学)には、紛争とメディアの役割について話していただきました。テレビで映し出される紛争の映像は、ときとして私たちに「紛争=宗教が原因」といったようなイメージをあたえます。しかし、紛争の背景には、関係国の利権争いや国内外の権力闘争などがあり、「紛争=宗教の違いが原因」ではないとアンドレアス教授は指摘します。また、紛争の対立理由が宗教によるものだという見方が広がることで、宗教の良さが失われてしまうとも語りました。参加者たちにとって、あらためてメディアの社会での役割とその影響力について考える機会となりました。
イランIS
イランからの若者がインターナショナル・スチューデントとして、初めてピースボートに乗船しました。船内講座では、テヘラン平和博物館で活躍する彼らの平和教育の取り組みを紹介してもらうとともに、戦争がもたらす悲惨な影響などについて語ってもらいました。具体的には、戦争や紛争時に使用される化学兵器や核兵器がもたらす影響、そしてそれを防ぐために私たちに何ができるかなどを議論しました。その他、今年イランで実施した大統領選挙や核政策についてのプレゼンテーションを行いました。
イランと聞くと「テロ」や「核」といったイメージで語られることが多いですが、乗船したイランの若者たちと直接交流することで、平和構築、紛争予防、原発問題などに関する価値観を共有し、問題解決のための議論をすることができました。
イランと聞くと「テロ」や「核」といったイメージで語られることが多いですが、乗船したイランの若者たちと直接交流することで、平和構築、紛争予防、原発問題などに関する価値観を共有し、問題解決のための議論をすることができました。
また、今クルーズで実施した 「福島大学ユースプロジェクト」や「ピースボート地球大学」、そして「おりづるプロジェクト」などと協力し、原発や核に関する企画を開催し、問題にたいす る理解を深めました。
ピースボートは、今後ともインターナショナル・スチューデントプログラムを通じて、平和教育や国際交流において関係を深めていきたいと考えています。
ピースボートは、今後ともインターナショナル・スチューデントプログラムを通じて、平和教育や国際交流において関係を深めていきたいと考えています。