第80回ピースボート地球一周の旅が出航しました
夏日となった7月18日、第80回ピースボート地球一周の船旅が、横浜大桟橋埠頭から出航しました。ピースボートにとって30周年記念となる今回のクルーズでは、多数のプロジェクトが実施されています。
- プロジェクト: おりづるプロジェクト
- クルーズ: 第80回-ピースボート地球一周の船旅
船
2013.7.18
2019.3.26
夏日となった7月18日、第80回ピースボート地球一周の船旅が、横浜大桟橋埠頭から出航しました。ピースボートにとって30周年記念となる今回のクルーズでは、多数のプロジェクトが実施されています。
被爆者や石巻ユースが世界各地で交流と証言会を実施
記者会見に出席したのは、広島・長崎の被爆者の方が世界各地で証言を行う「おりづるプロジェクト」、南米ベネズエラの青少年オーケストラ「エル・システマ」、そして東北の若者が世界で被災の体験を語る「石巻ユースアンバサダー(大使)」として乗船するメンバーです。
ピースボートは、2008年からこれまで、「ヒバクシャ地球一周 証言の航海(通称おりづるプロジェクトを実施。142名の被爆者の方とともに、世界をめぐり、核廃絶を訴えてきました。今回で第6回目となる「おりづるプロジェクト」では、広島から5名、長崎から3名の計8名で出航します。今回は「継承」をテーマに、次世代に語り継ぐ担い手として、「おりづるユース特使」が被爆者とともに世界に核廃絶を訴えていきます。
笹森恵子さん(広島出身の被爆者、被爆当時13歳、米国在住)
「私たち被爆者も年をとりました。今回のように、さまざまな世代の方々と世界をまわり、核廃絶のメッセージを伝えるというのは本当に有意義な機会になります。特に今回は若い方がたくさん乗っているので、私たちの経験をお伝えして、次の世代へのバトンをつなげていけたらと思っています。」
ピースボートは、2008年からこれまで、「ヒバクシャ地球一周 証言の航海(通称おりづるプロジェクトを実施。142名の被爆者の方とともに、世界をめぐり、核廃絶を訴えてきました。今回で第6回目となる「おりづるプロジェクト」では、広島から5名、長崎から3名の計8名で出航します。今回は「継承」をテーマに、次世代に語り継ぐ担い手として、「おりづるユース特使」が被爆者とともに世界に核廃絶を訴えていきます。
笹森恵子さん(広島出身の被爆者、被爆当時13歳、米国在住)
「私たち被爆者も年をとりました。今回のように、さまざまな世代の方々と世界をまわり、核廃絶のメッセージを伝えるというのは本当に有意義な機会になります。特に今回は若い方がたくさん乗っているので、私たちの経験をお伝えして、次の世代へのバトンをつなげていけたらと思っています。」
原爆を投下した航空機の搭乗員の子孫も
アリ・ビーザーさん(WEBライター、放射線計測士として広島、長崎に原爆を投下した航空機に搭乗したジェイコブ・ビーザーさんの孫)
「私は、原爆投下後の広島と長崎で何が起きたのか、学びたいと思っています。これまで30人ほどの被爆者の方から話しを伺ってきましたが、まだ十分ではありません。今回はWEBリポーターという役割で乗船しますが、被爆者の方と共に過ごす時間が多いので、そばに寄り添って話を聞き、そのメッセージを世界に発信しながら、自分自身も理解を深めていきたいと考えています。」
「私は、原爆投下後の広島と長崎で何が起きたのか、学びたいと思っています。これまで30人ほどの被爆者の方から話しを伺ってきましたが、まだ十分ではありません。今回はWEBリポーターという役割で乗船しますが、被爆者の方と共に過ごす時間が多いので、そばに寄り添って話を聞き、そのメッセージを世界に発信しながら、自分自身も理解を深めていきたいと考えています。」
おりづるユース特使
瀬戸麻由さん(広島出身、おりづるユース特使、21歳)
「私は祖母が被爆者なので、被爆三世です。でもこの問題に興味を持ったのは、祖母ではない被爆者の方から話を聞いたことがきっかけでした。クルーズでは単に被爆者の方の話を受け止めるだけではなく、日本や海外の同世代の若者たちとともに、自分たちからも発信していく動きにつなげたいと思っています」。
※「おりづるユース特使」とは
核兵器の惨禍の実相を自らの言葉で伝え、核なき世界の実現のために行動していく若者。日本政府が新設した「ユース非核特使」委嘱の申請を行う予定です。
「私は祖母が被爆者なので、被爆三世です。でもこの問題に興味を持ったのは、祖母ではない被爆者の方から話を聞いたことがきっかけでした。クルーズでは単に被爆者の方の話を受け止めるだけではなく、日本や海外の同世代の若者たちとともに、自分たちからも発信していく動きにつなげたいと思っています」。
※「おりづるユース特使」とは
核兵器の惨禍の実相を自らの言葉で伝え、核なき世界の実現のために行動していく若者。日本政府が新設した「ユース非核特使」委嘱の申請を行う予定です。
ベネズエラの青少年オーケストラ「エル・システマ」
1975年にベネズエラで始められた音楽教育システムであるエル・システマ。この取り組みはベネズエラの社会問題である貧困や青少年犯罪の増加に歯止めをかけるなど、さまざまな効果を発揮して世界的にも評価されています。今回のクルーズではピースボートとエルシステマの共同キャンペーンとして、エル・システマの音楽教育活動を世界中に広めようという「グローバル・エル・システマ・キャンペーン」という枠組みで、7名のメンバーがクルーズに乗船して、船内や寄港地でコンサートを行い、その考え方も広めていくことを目的にしています。
アンドレス・ゴンザレスさん(エル・システマ)
「私たちは広島を訪れて被爆者の方の証言を聞き、心を動かされました。そこでは私たちの世代に何ができるかをみんなで話し合いました。エル・システマの理念は、武器を楽器に変えて音楽を奏でようというものです。それは、被爆者の方や平和を愛するみなさんの思いともつながっているはずです。核兵器はもちろん、通常兵器もない世界をめざして、子どもたちが安心して過ごせる世界を実現していくことを誓いたいと思います。」
アンジェロ・ロペスさん(エル・システマ、19歳)
「私は、津波を体験されたお二人や被爆者の方々と同じ船に乗れるということを幸いに思います。世界中で、災害や核兵器が人類に大きな脅威を与えています。私たちの役割は、その恐怖をやわらげ、子どもたちが安心して生きられる世界をつくっていくことだと思っています。私たちの場合は、音楽というツールを使ってそこに立ち向かっています。今回は皆さんと一緒に、その取り組みを広げていきたいと思います。」
アンドレス・ゴンザレスさん(エル・システマ)
「私たちは広島を訪れて被爆者の方の証言を聞き、心を動かされました。そこでは私たちの世代に何ができるかをみんなで話し合いました。エル・システマの理念は、武器を楽器に変えて音楽を奏でようというものです。それは、被爆者の方や平和を愛するみなさんの思いともつながっているはずです。核兵器はもちろん、通常兵器もない世界をめざして、子どもたちが安心して過ごせる世界を実現していくことを誓いたいと思います。」
アンジェロ・ロペスさん(エル・システマ、19歳)
「私は、津波を体験されたお二人や被爆者の方々と同じ船に乗れるということを幸いに思います。世界中で、災害や核兵器が人類に大きな脅威を与えています。私たちの役割は、その恐怖をやわらげ、子どもたちが安心して生きられる世界をつくっていくことだと思っています。私たちの場合は、音楽というツールを使ってそこに立ち向かっています。今回は皆さんと一緒に、その取り組みを広げていきたいと思います。」
石巻ユースアンバサダー
ちょうど400年前、石巻港を出航した支倉常長(はせくらつねなが)の慶長遣欧使節船と同じ航路となった今回のクルーズ。実はこの使節船のきっかけになったのも、東北を襲った大地震でした。東日本大震災から3年目を迎えた被災地では、復興への取り組みがなされる一方で、記憶の風化も懸念されています。そこで、今回は船内や世界各地に東日本大震災の経験や教訓を伝えて、語り継いでいくために石巻の若者2名をアンバサダー(大使)として募集しました。
高橋さやかさん(石巻市出身、28歳)
「東日本大震災という想像を絶する災害を、石巻と女川という地域で遭遇しました。生き残った私たちには、何かを伝える役目があって生かされたのだと感じています。自分たちの経験を、今後の防災や自らの命を守るということに活かしてもらいたいと思います。また、自分たちがこの旅でいろいろなものを見て、町の復興に役立つようなものを持ち帰利たいとも思っています。」
崎村周平さん(女川町出身、30歳)
「自分は女川町で活動しています。被災当時の現場や現状、そして当時の気持ちを現地から発信することが自分の役割だと思っています。それが今後の日本各地や世界の人たちの役に立てることができればと思い参加しました。よろしくお願いします。」
それぞれのメンバーは、出航直前にデッキで行われた出港式でも、見送りに集まった大勢の人たちに向けてスピーチを行いました。これから3ヶ月間にわたる船旅で、どのようなドラマが待っているのか、報告が楽しみです。
高橋さやかさん(石巻市出身、28歳)
「東日本大震災という想像を絶する災害を、石巻と女川という地域で遭遇しました。生き残った私たちには、何かを伝える役目があって生かされたのだと感じています。自分たちの経験を、今後の防災や自らの命を守るということに活かしてもらいたいと思います。また、自分たちがこの旅でいろいろなものを見て、町の復興に役立つようなものを持ち帰利たいとも思っています。」
崎村周平さん(女川町出身、30歳)
「自分は女川町で活動しています。被災当時の現場や現状、そして当時の気持ちを現地から発信することが自分の役割だと思っています。それが今後の日本各地や世界の人たちの役に立てることができればと思い参加しました。よろしくお願いします。」
それぞれのメンバーは、出航直前にデッキで行われた出港式でも、見送りに集まった大勢の人たちに向けてスピーチを行いました。これから3ヶ月間にわたる船旅で、どのようなドラマが待っているのか、報告が楽しみです。