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長崎でのパグウォッシュ会議に参加し、核兵器禁止への議論を進めました

長崎でのパグウォッシュ会議に参加し、核兵器禁止への議論を進めました
パグウォッシュ会議世界大会の開会にあたる「ノーベル平和賞メダル寄託式典」で挨拶するジャヤンタ・ダナパラ会長。右は田上富久長崎市長
2015年11月1日(日)~5日(木)、長崎で第61回パグウォッシュ会議世界大会が開催されました。ピースボートの川崎哲が日本からの参加者の一人として招待され、核兵器の禁止と廃絶に向けた議論に積極的に貢献しました。
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パグウォッシュ会議世界大会の開会にあたる「ノーベル平和賞メダル寄託式典」で挨拶するジャヤンタ・ダナパラ会長。右は田上富久長崎市長
2015年11月1日(日)~5日(木)、長崎で第61回パグウォッシュ会議世界大会が開催されました。ピースボートの川崎哲が日本からの参加者の一人として招待され、核兵器の禁止と廃絶に向けた議論に積極的に貢献しました。
パグウォッシュ会議は、世界的な科学者や専門家が核兵器廃絶と平和について論じ合う集まりです。1955年の「ラッセル・アインシュタイン宣言」がきっかけとなり、東西冷戦のさなかの1957年、カナダの小さな漁村パグウォッシュに米ソをはじめ世界から有数の科学者が集まり、核兵器の危険性と科学者の社会的責任について討議したことから始まっています。このとき、日本からは1949年にノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹氏ら3名が参加しました。以来、この会議は毎年継続されており、「対立を超えた対話と科学的根拠を政策決定者に提供する」という趣旨のもとで、核軍縮・ 核不拡散問題や世界の紛争、最先端科学技術とその脅威をめぐる対話と科学的議論が続けられています。

第61回となる長崎での世界大会は「人間性を心にとどめよ」というテーマのもと、長崎を最後の被爆地にするべく、核兵器廃絶に焦点を当てた議論が約40カ国200人の科学者、専門家、外交官らによって5日間にわたり行われました。ピースボートでおりづるプロジェクトを企画・運営し、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の国際運営委員もつとめる川崎哲は、参加者の一人として招待され、「核兵器のない世界のための具体的措置」に関する分科会に参加し、積極的に貢献しました。

パグウォッシュ会議の現在の会長は、スリランカ出身の元国連事務次長ジャヤンタ・ダナパラさんです。彼はこれまでピースボートに水先案内人として、また、中東非核兵器地帯プロジェクトの会議参加者として乗船されています。

会議では核兵器廃絶問題のほか、中東で続く紛争問題についても集中的な議論がされました。11月5日(木)付の長崎新聞には「核合意 対話で実現」と題する記事の中で、中東での平和の実現に向けて日本はより積極的に貢献すべきであるとする川崎のコメントが引用されました。

会議は、パグウォッシュ評議会による「国々と市民社会、国際組織が連携して核兵器の法的禁止を目指す全世界的なイニシアティブが、核の脅威除去のために重要な役割を果たしうる」、「核兵器使用の引き金を引くかもしれない地域的緊張は外交的な措置によって解消されるべきです。すべての当事者はあらゆるコストを払って軍事衝突を回避しなくてはなりません」とする長崎宣言を拍手で確認して閉幕しました。 
長崎でのパグウォッシュ会議に参加し、核兵器禁止への議論を進めました
夕食会、河野洋平元衆院議長(中央)と川崎哲
長崎でのパグウォッシュ会議に参加し、核兵器禁止への議論を進めました
分科会で発言する川崎哲
長崎でのパグウォッシュ会議に参加し、核兵器禁止への議論を進めました
会議初日の被爆証言講話

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