第1回「ピース&グリーンボート」ナガサキ声明 ~非核平和の東アジアを求めて~
初の「日韓共催クルーズ」を終えて、
東アジアの平和を求める日韓共同声明を発表。
東アジアの平和を求める日韓共同声明を発表。
史上初の日韓NGO共催による「ピース&グリーンボート」は、500名を越える参加者と共に15日間の東アジアの旅路を成功裏に終え、本日長崎に最終寄港しました。
原爆投下60周年という機会に、この歴史的航海を長崎で終えたことを、私たちはたいへん意義深く感じています。世界が核兵器の惨害を忘れ、新たな核の恐怖が連鎖反応を起こし始めている今日、原爆被害の原点に学ぶことは21世紀を生きる世界市民共通の指針となります。
この航海の中で日本と韓国の私たちは、原爆被害をはじめ、植民地支配と侵略戦争が日韓両社会にもたらしてきたさまざまな苦難を学びました。さらに、現在の東アジアを覆う核と戦争の危険についても論議を重ねました。世界の核保有国から計7名のユースたちも合流し、核兵器廃絶のための具体的な手がかりを探りました。
この船旅での体験に基づき、私たちは世界に向け、とりわけ東アジアの市民と政府に対して、次のことを訴えます。
(1) 各国政府は、朝鮮半島の核危機を即時かつ平和的に解決し、対話を通じて東北アジア非核地帯を創設すること。日韓両国は、核兵器廃絶のための主導的役割を果たすべきです。
(2) 日本政府は、すべての被爆者に対する完全なる援護と補償を実施すること。とりわけ原爆症認定と、在韓被爆者をはじめとする在外被爆者に対する差別なき援護と補償が急務です。
(3) 原子力の危険を除去する地域共同の努力を行うこと。日本は六ヶ所村における再処理工場の運転を凍結すべきです。核廃棄物問題に対する地域共同の対処を確立することも急務です。
(4) 非核平和教育を発展させること。「ピース&グリーンボート」は、今後も国境を越えた若者のための非核平和教育プロジェクトを展開していきます。
(5) 私たちは、東アジアにおいて市民主体の信頼醸成と平和共存を進めていきます。日本国憲法9条の平和主義は地域共通の価値であり、私たちはその堅持・発展を望みます。
2005年8月27日
環境財団理事 チェ・ヨル
ピースボート共同代表 吉岡達也
原爆投下60周年という機会に、この歴史的航海を長崎で終えたことを、私たちはたいへん意義深く感じています。世界が核兵器の惨害を忘れ、新たな核の恐怖が連鎖反応を起こし始めている今日、原爆被害の原点に学ぶことは21世紀を生きる世界市民共通の指針となります。
この航海の中で日本と韓国の私たちは、原爆被害をはじめ、植民地支配と侵略戦争が日韓両社会にもたらしてきたさまざまな苦難を学びました。さらに、現在の東アジアを覆う核と戦争の危険についても論議を重ねました。世界の核保有国から計7名のユースたちも合流し、核兵器廃絶のための具体的な手がかりを探りました。
この船旅での体験に基づき、私たちは世界に向け、とりわけ東アジアの市民と政府に対して、次のことを訴えます。
(1) 各国政府は、朝鮮半島の核危機を即時かつ平和的に解決し、対話を通じて東北アジア非核地帯を創設すること。日韓両国は、核兵器廃絶のための主導的役割を果たすべきです。
(2) 日本政府は、すべての被爆者に対する完全なる援護と補償を実施すること。とりわけ原爆症認定と、在韓被爆者をはじめとする在外被爆者に対する差別なき援護と補償が急務です。
(3) 原子力の危険を除去する地域共同の努力を行うこと。日本は六ヶ所村における再処理工場の運転を凍結すべきです。核廃棄物問題に対する地域共同の対処を確立することも急務です。
(4) 非核平和教育を発展させること。「ピース&グリーンボート」は、今後も国境を越えた若者のための非核平和教育プロジェクトを展開していきます。
(5) 私たちは、東アジアにおいて市民主体の信頼醸成と平和共存を進めていきます。日本国憲法9条の平和主義は地域共通の価値であり、私たちはその堅持・発展を望みます。
2005年8月27日
環境財団理事 チェ・ヨル
ピースボート共同代表 吉岡達也