カンボジアの障がい者職業訓練「2014年度木工彫刻トレーニング」が終了しました
ピースボート地雷廃絶キャンペーン(P-MAC)はカンボジアの障がい者の自立を支援するため、現地NGO「アンコール障がい者協会(AAD)」がおこなう木工彫刻トレーニングを資金面でサポートしています。彫刻技術を習得し、商品を制作、販売し収入を得ることで、貧困に苦しむ障がい者やその家族がより良い生活を送れるように支援しています。また、訓練をして仕事を得た障がい者と交流し、将来の貧困を抜け出す道すじが考えられるよう、技術面だけでなく、精神面でのサポートも行われています。AADでつくられた彫刻をピースボートの船内で販売し、売り上げの一部を彫刻トレーニングにあてています。
- プロジェクト: 地雷廃絶キャンペーン(P-MAC)
INFO
2016.2.17
2019.3.26
ピースボート地雷廃絶キャンペーン(P-MAC)はカンボジアの障がい者の自立を支援するため、現地NGO「アンコール障がい者協会(AAD)」がおこなう木工彫刻トレーニングを資金面でサポートしています。彫刻技術を習得し、商品を制作、販売し収入を得ることで、貧困に苦しむ障がい者やその家族がより良い生活を送れるように支援しています。また、訓練をして仕事を得た障がい者と交流し、将来の貧困を抜け出す道すじが考えられるよう、技術面だけでなく、精神面でのサポートも行われています。AADでつくられた彫刻をピースボートの船内で販売し、売り上げの一部を彫刻トレーニングにあてています。
2014年度木工彫刻トレーニング報告
2014年度(2014年7月〜2015年6月)は3名の障がい者がトレーニングを受けました。はじめの2ヶ月は彫刻刀の使い方と手入れの方法を時間をかけて学びます。3ヶ月目からは、ようやく彫刻する絵の描き方と木の削り方を練習しました。これまで適切な教育を受けることがなかった生徒たちにとっては作業を長時間続けることも難しく、一つ一つ時間をかけて、何度も繰り返し訓練をしました。トレーニングが進むにつれ、生徒たちも熱心に学び、終了時には商品として販売できる技術を得ることができました。
彫刻技術のトレーニングと同時並行で、障がい者の権利について学ぶ機会をつくることで自身の守り方を伝えました。また、彫刻技術をこれからの生活に生かせるよう、販売方法や得た収入の管理方法、新しい商品の作り方などの教育もおこなわれました。
彫刻技術のトレーニングと同時並行で、障がい者の権利について学ぶ機会をつくることで自身の守り方を伝えました。また、彫刻技術をこれからの生活に生かせるよう、販売方法や得た収入の管理方法、新しい商品の作り方などの教育もおこなわれました。
卒業生紹介
木工彫刻トレーニングを受けた卒業生の1人を紹介します。
リム・リエン(1992年生まれ シェムリアップ州出身)
リエンさんは子どもの頃にかかった小児麻痺(ポリオ)のために左足が麻痺しています。学校が遠く、自転車でないと行けなかったため、中学校の時に中退しました。その後は家の手伝いをして過ごすだけの毎日でした。通っていたリハビリ施設で「アンコール障がい者協会(AAD)」のことを知り、木工彫刻トレーニングを受けるようになりました。
これまで、家にいるだけだったリエンさんの生活は、AADの訓練センターで他の障がい者と暮らし、トレーニングを受けることで劇的に変わりました。「ここに来て、自分でできることが増えてうれしいです。彫刻は難しかったけどトレーニングを受けたからもう大丈夫、楽しいです。もっと彫刻の勉強をして、学んだことを生かしていきたいです。」今、リエンさんは彫刻家として仕事をしています。
リム・リエン(1992年生まれ シェムリアップ州出身)
リエンさんは子どもの頃にかかった小児麻痺(ポリオ)のために左足が麻痺しています。学校が遠く、自転車でないと行けなかったため、中学校の時に中退しました。その後は家の手伝いをして過ごすだけの毎日でした。通っていたリハビリ施設で「アンコール障がい者協会(AAD)」のことを知り、木工彫刻トレーニングを受けるようになりました。
これまで、家にいるだけだったリエンさんの生活は、AADの訓練センターで他の障がい者と暮らし、トレーニングを受けることで劇的に変わりました。「ここに来て、自分でできることが増えてうれしいです。彫刻は難しかったけどトレーニングを受けたからもう大丈夫、楽しいです。もっと彫刻の勉強をして、学んだことを生かしていきたいです。」今、リエンさんは彫刻家として仕事をしています。