●泉州ゆったり散策Cコース●

コース紹介(3月2日)
 海天埠頭からバスで出発→泉州海上交易博物館→開元寺→清浄寺→ホテル(華僑大 厦)で昼食→ホテル付近で自由行動→高速に乗り、アモイ市街へ→石材土産店でショッピング→南普陀寺→デパートでショッピング→ホテルで夕食(海鮮料理)

 このテーマには、誤りがある程、結構忙しい、盛りだくさんの欲張りコースであった。厦門と泉州という二つの中国の顔が見られたが、やはりだいぶ違っていた。表面的には、厦門は都会、泉州はまだまだ地方色が色濃く残っているように見受けられた。厦門島と中国本土を結ぶ2年前にできた厦門大橋を渡って、高速道路に乗る。これも昨年開通したものだが、乗用車はほとんど通らない。ボンネット型の懐かしい、日本では絶対にお目にかかれない、うす汚れたトラックが時々通る。高架高速ではなく、広々とした大地をぬうように走る。黒い牛が土を耕す、のどかで豊かな農地が広がる。赤茶色の独特の屋根の形をした集落が目につく。古い農家を壊して、四角い茶色っぽい煉瓦づくりの家々も多いが、壊されてガレキと化しているものもある。

 バスは大桟橋を出て、1時間で泉州着。−−−海上交易博物館−−−、−−−開元寺−−−

 昼食は、華僑大厦という、豊かな中国人ツアーが来るような奇麗なレストラン。味は、日本人の口には少し脂っこい味だった。自由時間に、門を一歩出ると、そこはもう泉州の人々の普通の生活の場。30cm位に切ったサトウキビをプラスチックの洗面器に入れて売っている。人力車がとても目立つ。運転するのは、男女同じ位で、「乗って!」と声をかけてくる。雨よけをかけているのが殆どで、子供も含めて3人も乗せていたりする。信号はないが、車もまだ少なくて、ゆっくりなので、右左右で横切る事ができる。車より、自転車とバイクに気をつけた方がよい。何より驚いたのは、地面に70-80cm四方の布を広げて、その上に何か並べて座っているおじさん。50m程の間に、3軒は出していた。布の上の物は、10cm位の黄土色の球形の物が干からびていて、その下は、肋骨らしきものでつながっている。猿だ!その他に何かの角や虫らしきものなどがきちんと並んでいる。多分漢方薬に使うものだろうが、中国だなあと目に焼き付いてしまった。

時折乗合、バスが通る。日本で言う小型バス。バス停はあるが、時刻表は無いみたい。果物や野菜を売っている店が数件並ぶ小路の奥は、レンガ造りの町の市場でった。薄暗い建物の中は大勢の人が、威勢よく声をかけて、見たこと無い魚や貝、黒いアヒルのような鳥何かが横たわっている。札束を片手に持って高く掲げて、お客を呼んでいるおばさん達は、自信たっぷりの様子だった。とにかくガレキがいたるところにある街は震災を思わせる程だし、国民性にもよるのだろう。

何回も聞いたように、タイムスリップしたような気になる街だった。もっとゆっくりと自分の足で歩いてみたくなる街だった。物価は安く、おいしそうなパンとケーキを売るお店があった。1.2元の焼き菓子、0.6元のタルトに菓子などいっぱい食べたくなった。

(Report by 山田陽子)

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