ドキュメント43
ダナンは出会いの地(3)
【9月29日】
 いよいよダナン。昨日袋詰めされた文房具は、こうして「ダナン・ストリートチルドレン・センター」に届けられた。
 この職業訓練所では、12〜18歳の子どもたちが裁縫やパソコンなどのトレーニングを受けている。
 別の職業訓練所では、先日降り続いた雨で浸水。これから復旧作業に取りかかるという。
 まだまだ設備が充分でないところもあるのだ。
 センターの子どもたちは、たいていが「ファミリー」とよばれる場所で集団生活を送っている。
 このようなファミリーは5つあり、1つのファミリーには30人の子どもたちと大人4人が暮らしている。そのうちのひとつを訪れた。
 ここで暮らしているのは、4歳〜17歳までの子どもたち30名。親のいない子ども、親が迎えに来るまで待っている子ども、もうすぐ自立の年齢を迎える子ども…それぞれがそれぞれに、いろんな事情を抱えている。そしてみんな、とびきり明るく元気だった。
 最後に記念撮影をしたとき、ファミリーの"お母さん"から、子どもたちの名前と年齢を書いた紙を受け取った。
 次に来たときにも、この子どもたちがここに住んでいるかどうか、それはわからない。だけどこの紙は「忘れないでね」というだけでなく「また、きっと来てね」というメッセージにも思えた。ここには、きっとまた来るだろう。
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