リオデジャネイロ[ブラジル]
こんな国
・国名
 ブラジル連邦共和国 Federative Republic of Brazil
・ことば
 ポルトガル語
・歴史
 1500年、ポルトガル人の漂着をきっかけにポルトガル領に。サトウキビのプランテーション労働力として、多数のアフリカ人労働者が連れてこられる。17世紀後半から18世紀にかけては、ダイヤモンドや金鉱山が相次いで発見され、空前の「ゴールドラッシュ」となった。
 1808年、フランスが「本国」ポルトガルに侵攻したことにより、ポルトガル王室がリオデジャネイロへ。国王が帰国したのち、1822年にポルトガル王子が「ブラジル皇帝」を名乗ってブラジルの独立を宣言。1888年には共和制へと移行した。1964年のクーデター以後軍事政権下にあったが、1985年に民政移管。現在は、ストリートチルドレンの増加に代表されるような、「世界一」とも言われる貧富の差の拡大が大きな問題となっている。

日系移民の歴史と文化をたどる
日本から見ると地球の反対側に位置するブラジル。その大地に暮らす日系人の数は、130万人ともいわれる(人口の1%)。その歴史は1908年に「笠戸丸」が781人の移民を乗せて神戸を出航したことに始まる。もちろん私たちが寄港したリオデジャネイロにも、その後多くの方が移民としてやってきました。そんな方々の、現在に至るまでの貴重な体験を聞かせていただくことが出来たコース。日系人のみなさんがとても暖かく私たちを迎えてくれた心遣いに大感激の2日間でした。

ブラジルの新しい魂・アフロヘイギ
リオデジャネイロの都心には高層ビルが建ち並ぶ一方、ファベーラと呼ばれるスラムが多数存在する。ファベーラで暮らす子供たちは、貧困から将来に希望を持つことが出来ず、暴力や麻薬といった世界に染まっていくことが多いという。『アフロヘイギ』はそういった子供に音楽やダンスを通して夢や目標を持つことを教え、暴力や麻薬の世界から引き離すことを目的としているNGO。今回、私たちはファベーラにある事務所を訪れ、互いの文化交流を行いました。

リオたっぷり2日間
両手を広げる巨大なキリスト像で有名なコルコバードの丘に登って街を一望すれば、そこから望むリオの街並みはまるでおもちゃ箱。世界最大のサッカースタジアムやコパカバーナのビーチも訪れ、2日間たっぷり時間をかけ、南米の国ブラジルを満喫してきました。

スラムの子どもたちと裸足のサッカー
貧富の差が大きいブラジルでは、路上で生活する子供たちもたくさん存在しています。私たちが訪れた『サンマルチーニョ慈善協会』は、そんな子供たちを『愛のある生活』に戻すことを第一の目的に据え、様々な活動を続けている団体です。親のもとに戻れるよう取り計らうのですが、それが不可能な場合は里親が探されるか寮に入るかの方法が取られ、子供たちが『家』という温かい環境に包まれ育つことができるようにするのです。

世界最大イグアスの滝へ
イグアスの滝は、ブラジルとアルゼンチンとパラグアイの国境に位置する世界三大瀑布のひとつ。一行は、リオデジャネイロにて一時下船、空路でイグアスへ。ブラジル、そしてアルゼンチン側から、さらには上空やボートからもその豪快な姿を鑑賞する3日間となった。

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