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カンボジアの地雷被害者セム・ソワンタさんが来日、 24日から28日まで全国で講演会を行います

カンボジアの地雷被害者セム・ソワンタさんが来日、 24日から28日まで全国で講演会を行います
対人地雷全面禁止条約(オタワ条約)が発効して今年で15年を迎えます。世界中の市民の手により締結されたオタワ条約には、現在162カ国が加盟しています。以来、各国で地雷除去が進められ、被害者数は減少してきました。
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対人地雷全面禁止条約(オタワ条約)が発効して今年で15年を迎えます。世界中の市民の手により締結されたオタワ条約には、現在162カ国が加盟しています。以来、各国で地雷除去が進められ、被害者数は減少してきました。
カンボジアの地雷被害者セム・ソワンタさんが来日、 24日から28日まで全国で講演会を行います
地雷被害者のセム・ソワンタさん
一方で、地雷や不発弾の被害により手足を失うなどした人たちの暮らしは必ずしも改善しているわけではありません。カンボジアには、今も残る地雷や不発弾、そして取り残された被害者たちの問題が置き去りにされているのです。ピースボートは今回、オタワ条約発効15周年を記念して、自らも地雷被害者であり、他の被害者の自立支援を続けるセム・ソワンタさんをカンボジアから招聘し、全国5カ所で講演会を開催いたします。

ソワンタさんは、10月21日に帰港した第84回ピースボート地球一周の船旅にカンボジアから乗船。横浜港でピースボート、地雷廃絶日本キャンペーン(JCBL)とともに記者会見を行いました。

森田幸子(ピースボート地雷廃絶キャンペーン事務局長)

カンボジアの地雷被害者セム・ソワンタさんが来日、 24日から28日まで全国で講演会を行います
ピースボートの森田幸子。なお、森田らピースボート関係者4名は長年の地雷廃絶への貢献が認められ、カンボジア政府から「カンボジア王国友好勲章」を受章しました。写真左はその勲章と盾。
カンボジアには数多くの外国のNGOが入り、地雷廃絶に向けて行動をしてきました。しかしここ数年は、カンボジア人が自分たちでNGOをつくり行動を起こすケースも増えています。

現在ピースボートでは、そのようなカンボジアのNGOを支援しています。地雷そのものの被害は15年前に比べると減っていますが、まだ地雷原に囲まれている村もあります。そうした村には今も支援が届いていません。カンボジアが復興するにはまず地雷をなくす状況をつくる必要があります。今回のスピーキングツアーを通じて、そうした実態を知っていただきたいと思っています。

北川泰弘さん(地雷廃絶日本キャンペーン代表)

カンボジアの地雷被害者セム・ソワンタさんが来日、 24日から28日まで全国で講演会を行います
北川泰弘さん
地雷被害者は、兵士よりも一般市民の方が圧倒的に多くなっています。また、子どもの被害も後を絶ちません。確かに、世界全体でもカンボジアでも地雷被害者は減ってはいますが、それでもカンボジアの被害者数は人口10万人あたり303人で世界第一位です。カンボジアは大変なままなのです。

日本政府は支援金は世界で第二位の額を送っています。でもそのほとんどは地雷除去に関することで、被害者への支援は少ないのが実情です。国際NGOが徐々に手を引きつつある今、改めてカンボジアの地雷被害者の支援を考える事は大切だと思います。

セム・ソワンタさん(「アンコール障がい者協会」創設者)

カンボジアの地雷被害者セム・ソワンタさんが来日、 24日から28日まで全国で講演会を行います
セム・ソワンタさん
カンボジアは1998年まで30年にわたって内戦状態にありました。当時は今のような自由もなく、私たち地雷被害にあった障がい者たちは物乞いして生きていくしかないような状況が続きました。私は、そうした経験から障がい者が手に職をつけて、生きていくべきだと考えました。そして、2003年にはアンコール障がい者協会を設立したのです。

ピースボートとのつながりは2006年からで、それ以来ずっと支援を続けてくれています。そのおかげで、数多くのプロジェクトが進んでいます。支援金は教育を受けたり、手工芸品をつくるトレーニング、あるいは農業のための井戸を作る費用、備品購入などにも役立っています。また、洪水が起きた際には緊急支援もいただきました。しかし、全体的には外国からの支援が減っているので、活動の規模を縮小せざるを得ません。今回のツアーでは、カンボジアの地雷被害者の声を届け、障害者支援の輪を広げていきたいと考えています。

セム・ソワンタ氏講演会を全国5カ所で開催します

「両脚をなくしたソワンタさんの挑戦〜カンボジア・地雷被害者支援の現場より〜」の講演会は、10/24東京、10/25京都、10/26大阪、10/27名古屋、10/28福岡にて実施されます。詳しくはこちらへ。

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