ベトナムの村と聞いたら何を想像するでしょうか? 映画「天と地」の舞台となったキラ村は、ヤシの木が生えてる以外には日本の農村と何の変わりもなく、ベトナム戦争の戦地となったとはとても思えないほど、のどかで平和な風景が続いていた。ピースボートのカメラマン牛島さんが4年前にこの村の子供を撮った写真の絵葉書を片手に、のんびり歩くこと約20分絵葉書のモデルを発見!子供たちは自分が絵葉書のモデルになっていることにかなりビックリし、嬉しながらもかなり恥ずかしそうだった。
村に着いて早速まずはお待ちかねの農業体験。わざわざ日本から農作業用の麦藁帽子を持ってくるほど気合の入ってる人もいたのに、残念ながら今は乾季で農業は少ししかやってないらしく、落花生を畑から数本抜いてきただけで終わってしまった。
私は豚を洗わせてくれると聞いていたのでかなり期待していたが、客人に豚を洗わせるのはかなり失礼らしいので、やらせてもらえなかった。残念。農業体験で汗を流した後は(?)村人の家で昼食。これが食べきれないほどのごちそうで、しかも何とか一皿平らげると同じ物をもう一皿持ってきてしまう。これがベトナム流客のもてなしかたなのだろうか。ごちそうになった家の人々とは言葉の壁がかなり厚く、まともに意志の疎通を図ることもできなかったが、歓迎されている気持ちは十分に伝わった。あまり豊かな村でもないだろうにこんなにごちそうを出されて残してしまうと、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
夕方、ホープビレッジ孤児院に行く。参加者一人につき子供がが一人手をつないで、院内を案内してくれた。子供たちはつらい経験もたくさんしているのだろうが、皆とびっきりの笑顔で私たちを迎えてくれた。大学生の私よりも英語の発音が上手かったので少し恥ずかしかった。ベトナムではドラエモンとミッキーマウスが人気らしく、本棚に日本のドラエモンが置いてあった。歓迎式典の時に歌われたのもドラエモンの歌だった。
子供たちは絵や音楽、裁縫などを学んでいたが、子供が実際に描いている絵はかなり上手かった。彼らもいつかこの孤児院を出る日が来るだろうが、自分の夢とかがきっとあるんだろうなー、と思った。私についてくれた女の子はまだ12歳だったが8年後の彼女はどうなっているのだろうか。ぜひもう一度会ってみたいと思う。
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