どんな難局でも明るいアエタの人々
激しい砂ぼこりのなかをジープで抜けると、そこはアエタ族の仮の居住区だ。少し内気な彼らは、ほこりにまみれた僕たちを温かく歓迎してくれる。民芸品を一通り売買した後、森を抜けてアエタ族の歓迎会会場に赴く。そこで山の幸をたくさん頂き、民謡ダンス、アエタ族の歴史もきかせてもらった。そしてこちらからも歌を披露、ダンスに参加など多いに交流をしたのだった。とても7年前にピナツボ火山噴火により定住地を追われている民族とは思えない。どんな難局でも明るく、そして故郷に帰る希望を捨てない彼らの前向きな生き方がうらやましいと思った。
杉本 健三郎
アエタの人々と交流
エスコートの人がいない、ジプニーがない、アエタに会えない?初めからフィリピン時間に翻弄されたツアーでした。私は30年走り続けているジープで火山灰の祝福をうけつつカナイヤナンに到着しました。定住地の地区には、元住んでいたところの名前がつけられているおり、アエタの人は森や木を本当に愛していることを教わりました。
そこからアエタの人の一般道を通ってトレーニングセンターへ。アエタの伝統料理に舌鼓を打った後、参加型伝統舞踊を楽しみました。アエタの人たちはシャイなので交流するには時間が少なかったし大変だった。予定よりも大人数だったことに驚いているようにも感じられたけれど、最後に私たちを兄弟と言ってくれたことが嬉しかった。埃まみれになってアエタの誇りに触れられたように思った。火山灰で埋めつくされた土地は、何とも言えないけれど、軽石を持って帰ってみんなにこのことを話すつもりです。
最後にハロハロ食べられなかったけどまあいいか、アエタに会えたしね。
古沢 真里
心に残った2つの言葉
先住民族、マイノリティとして様々な問題に直面しつつ生きているアエタの人の話を聞いていて、2つの言葉が印象に残りました。
ひとつは、「みなさんが冷蔵庫から物を取り出すように、アエタの人は森から全てを取り出します。」
そしてもうひとつは、「ピナツボ山の噴火は、自然を傷つけた人間に対する神の怒りの表れだ」というものです。(ピナツボ山が噴火する少し前に、石油めあてにこの山の発掘を始めた人々がいたそうです。)最近、日本各地で起きている「自然災害」のことを考えてしまいました。
お昼にごちそうになったアエタ料理はおいしかったし、「文明生活」からはかけはなれた彼らの生活の場を見るのは、興味本位ですが、おもしろかったです。参加者の中には「盛り上がりに欠けて物足りなかった」という声もありましたが私には充実の一日でした。このツアーを手配してくださったみなさん、ありがとうございました。
宮元 あかね
会いに行った価値は十二分にあった!!
とりあえず、砂ぼこりが、目に口に…。といった具合で、パウダーのように目の細かな砂に犯されつつ、アエタ民族の住む、再居住地区へ。
アエタのみなさんは、シャイだといわれがちな日本人にもまして、シャイです。話をしようと近づいていくと、“きゃっ”と声を立てて逃げられてしまい、写真を一緒にと、さそえば、顔を、そっぽに向けるというシャイぶり。アエタの人々の性格にも驚
いたけれど、その姿にも、驚かされた。OPガイドにもあったし、前々から耳にはし いたけれども、本当にアエタの人々は背が低い!あと、アジア系というよりは、アフリカ系とも言える愛らしい笑顔!(けしてアジア系の笑顔がむさいというわけでは…。)
まぁ、とにかく、砂まみれ、真っ白な姿になっても会いに行った価値は、十二分にあった、驚きという面だけでなく。
あさみ
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