第41回ピースボート地球一周クルーズ寄港地インフォメーション
リスボン

国名
ポルトガル共和国 (Portuguese Republic)

ことば
ポルトガル語
・解説
 イスラム国家やカスティーリャ王国による支配を経て、1143年に「ポルトガル」が建国。15世紀には、エンリケ航海王子の活躍をはじめ、大航海時代のヨーロッパでも随一の海洋国家となり、ブラジル、マラッカなど、広大な植民地を抱えた。しかし、のちにその国力は徐々に弱体化。スペインによる占領、ナポレオン軍による支配などを経て、1910年には共和制が成立した。第一次世界大戦後からは独裁体制が続いたが、74年のクーデターで民主化。近年は比較的安定した政権が続いている。
 日本とのかかわりも深く、16世紀末、1人のポルトガル人が日本の種子島に漂着し、日本にはじめて鉄砲を伝えたことはよく知られている。また、カルタ、カステラ、ボタンなど、ポルトガル語に源を持つという「日本語」も多数。

「地果てる地」ロカ岬をのぞむ
 リスボンからバスで1時間あまり。都会の喧噪から離れ、ポルトガルの小さな村とユーラシア大陸最西端のロカ岬を訪れた。
 ポルトガルの詩人、カモンエスが「ここに地果て、海始まる」と詠んだロカ岬。風に吹かれながら、かつて「新世界」を求めた航海者たちが船を繰り出した海を眺める…そんな1日だった。

移民のまちでサッカー交流
 冒険者たちの出発点であるポルトガル・リスボンは、かつて植民地だったアフリカ大陸や南米大陸からの移民たちがたくさん暮らすところでもある。そんな彼らを訪ねてサッカー交流。サッカーを思い切り楽しむと同時に「多民族共生」についても考えさせられるプログラムだった。

ファドの調べとリスボンの夜
 午ポルトガルの民謡、ファド。このツアーは、その哀切なメロディと歌詞をリスボン市内のレストランで夕食を食べながら聞こうというもの。
 男女5人の歌手が入れ替わりギター伴奏で歌う。歌詞はわからないが、そのメロディと歌声には切々と訴えてくるものがある。ファド初心者の私だが、その魅力をたっぷり堪能。あっというまに時間の過ぎた1日だった。
(横江淳)

ポルトガルサッカー
 日本中が沸いた2002年・日韓共催W杯。この大会に16年ぶりに参加したのが、ここポルトガルです。「ポルトガルという国もサッカーも、日本人と相性がいい」と語るのはサッカー通でおなじみの水先案内人・金丸知好さん。
 今回のキーワードは「ファド」。金丸さん曰く「国もサッカーも『ファド』」なんだとか。それってどんな意味なんでしょう??

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