5月25日  ▼香港アイデンティティと台湾アイデンティティ
〜小林よしのりはなぜ『台湾論』で失敗したか?/和仁廉夫(ジャーナリスト)
今回、シンガポールまでご乗船される和仁廉夫さん。東アジアの専門家である和仁さんに「香港人」と「台湾人」のアイデンティティの違いについて、スライドやVTRを交えて語っていただいた。
「小林よしのりの『台湾論』が今年の2月〜3月に台湾で出版され、大騒ぎになりました。この『台湾論』の問題点は、台湾のアイデンティティを「省籍矛盾」に単純化しているところにあります。この中では、台湾独立・日台提携が鼓舞されていますが、これが「台湾」の全体像であるとは到底言えません。
台湾は、民族的にも歴史的にも政治的にももっと複雑なんです。台湾の人たちには異論があるかもしれませんが、私は、台湾に暮らす人たちのアイデンティティは、「台湾人である」が3割、「中国人である」が1割、「台湾人でもあり、中国人でもある」が5割というふうに、非常に曖昧なものであると思っています。
香港と台湾の相違点は、ここにあると私は思います。私が実際にインタビューした香港人は『私は中国人ではあるが大陸の中国人とはかなり違う』と言っていました。つまり中国人であることを否定はしていません。それに対して台湾人は『私は華人ではあるが、中国人ではない』と自身の中国性を否定しているにもかかわらず、日常会話では北京語を使っています。ここに台湾の複雑さが現れています。
(高橋)
天ぷら油で石鹸を作ろう
地球環境のことを考えて、各家庭で出る使用済みの油を使って家庭用石鹸をみんなで作ろうというこの企画。
企画者のオードリーさんは、環境問題に興味を持ち始めて約10年。スプーン一杯分の油を海や川に流すと、お風呂の浴槽40杯分の水で薄めなくては、魚が住めるようにはならないという。その油を直接流さず石鹸にすることで、地球に与える負荷を軽くすることになるのだ。作った石鹸が3週間後には使えるようになるのが楽しみだ。
(長岡)
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