古代王国の滅亡後、トルコ、エジプトなどの支配時代を経て、イタリアの支配下に。第二次世界大戦中、隣国エチオピアがイタリア軍を敗走させ、戦後国連の決議によりエリトリアとエチオピアとの連邦結成が決定。しかし、エチオピアは徐々に抑圧を強め、エリトリアの自治権を奪ってゆく。1962年にはエチオピア皇帝ハイレ・セラシエが「エリトリアの併合」を発表。以後、エリトリアの独立を求める人々は、30年に渡る長い独立戦争を闘った。93年、国連監視のもとで独立を問う住民投票が行われ、9割を越える人々が独立を支持。正式独立が決定した。
旧宗主国であるエチオピアとは友好関係を保っていたが、98年、国境確定や港の使用料問題をめぐって紛争が再燃。2000年6月に停戦が成立したものの、数万人が難民となって、国内やスーダンの難民キャンプに流出した。2001年になって、ようやく政府による難民の帰還が進められている。
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