6月21日
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港町マッサワめぐり
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紅海に面したエリトリアの港町マッサワをひとめぐりするコース。今も街中に残されている内戦当時の傷跡を巡り、エリトリアの歩んできた歴史を振り返った。また、エリトリアの「茶の湯」ともいうべきコーヒーセレモニーも体験。夜は独立10周年記念のセレモニーに参加した。
エリトリアの戦後復興の象徴ともいうべき蒸気機関車(SL)に乗車。全て手作業で復旧が行われたという線路に沿って、マイアタルの町まで約1時間半、のんびりと車窓から見える荒野の風景を楽しんだ。
独立戦争中に爆撃で破壊されたイタリア占領時代のオールドバンクと、エチオピア皇帝の別荘跡。30年間に及ぶ独立戦争の悲惨な過去を忘れないようにと、破壊された当時のままの姿が残されている。「日本にある広島の原爆ドームのように世界中の人に知ってもらって、戦争の悲劇を語り継いでいきたい。」と現地のガイドは語った。
殉教者記念公園。独立戦争時に、エチオピア軍の攻撃拠点であったマッサワを陥落するのに活躍した3台の戦車が、砲弾の代わりに水を噴き上げるモニュメントに姿を変えて並んでいる。
「エリトリア流茶道」ともいえるコーヒーセレモニー。鉄鍋で煎って香りを出したコーヒー豆を砕き、馬の尻尾の毛をフィルターにして濾す。コーヒー発祥の地とも言われるだけあって、こくのある味わいは絶品。参加者にも大好評だった。
(光崎佳世)
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