先住の民は、ベルベル人と呼ばれる人々。7世紀になってアラブ人が北アフリカを支配したことによって、イスラム教が広まった。15世紀末からヨーロッパ諸国による北アフリカの植民化がはじまり、独立を保っていたモロッコも19世紀にはイギリス、フランス、スペインと不平等条約を結び、のちにフランスの保護領となった。
1956年にモロッコ王国として独立。1975年には、モロッコの南にある旧スペイン領西サハラの領有を主張して侵攻、現在も支配下においており、独立を求める人々との間に紛争が続いている。ヨーロッパへの接近傾向も強く、1984年にアフリカ統一機構を脱退し、ECへの加盟希望を表明した。
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