6月6日
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サルたちで語り合う基地問題
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沖縄をルーツとする音楽を演奏しつづけてきたミュージシャン、 「寿」のお2人、ナビィさんとナーグシクヨシミツさんの呼びかけで行われたこの企画。まずは、ナビィさんが沖縄の米軍基地の現状を簡単に解説してくれた。
「1945年の終戦から、沖縄を含む日本全土が『占領』され、各地に米軍基地が造られました。そして、1975年の『沖縄返還』後も、米ソの対立などを背景として、沖縄の基地はほぼそのまま残されることになったんです。そして、今現在も、日本にある米軍基地のうち75%もが沖縄に存在しています」。
ナビィさんが会場からの意見を求めると、 「基地がなくなって、沖縄の経済はやっていけるのか?」「米軍基地が起こす問題はどんなことがあるのか?」「基地反対のはずなのに、沖縄県政は(普天間基地の県内移転を主張していた)稲嶺知事に代わった。沖縄の人たちは本当のところどう考えているのか」「沖縄の痛みを本土もわかるべきでは」などの声が上がった。中には、米軍兵士による犯罪や、日本政府が米軍基地維持費用の一部を負担している「思いやり予算」について言及する参加者も。
ナビィさんはさらに、「日本から米軍の基地を無くすためには、どうしたらいいと思いますか?」と問いかけ。「米軍がいなくなった後の自衛のための軍事力を考えることも必要」「『武力には武力』ではなく、非武力で進める道を見つけたい」といった様々な意見が飛び交い、討論は夜明けまで続いた。
(岡田 悠)
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地球大学UNIT1-5 NGOの創り方/中原大弐(ピースボートスタッフ)
トム・ハイランド(東ティモールアイルランド団結キャンペーン)
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第5回地球大学はNGOの創り方について。創り方というより、キャンペーンの仕方や人々に関心を持たせるためにどうすればいいかといった話が中心であった。
中原大弐:
「入り口は興味本位で偽善的でもかまいません。ただ『何かがおかしい』ということに対して手を挙げるということは、社会的責任でもあるのです。そして、やるからにはその『おかしい』という事実が多くの人へ伝わっていくことが重要です。社会に対して声を上げるには、とても勇気が必要だと言われます。しかし、それが意味のあることなら、必ず何らかの反響はあるものです。自分の上げた声が受け入れられるかどうか、冷静に分析することが大事なんです」
トム・ハイランド:
「NGOはメディアをうまく使っていく必要があります。単に『こうだ』と主張するだけではなく、関心を引きつけるためにドラマチックな題材を用いたり、ショッキングな映像、心に訴えるようなタイトルを考えるような工夫が時には必要とされるのも事実なのです」
(斉藤隆行)
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NGO Activity in Maldives〜楽園のウラガワ〜
/フスナ・ラージ(モルディブ大学教授)
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「楽園」モルディブが抱えるさまざまな問題について、NGO「Fashan」の設立者であるフスナ・ラージさんに、モルディブに暮らす人々の視点から語ってもらおうという企画の第二弾。
「FASHANが主に取り組んでいるのは、ジェンダー、薬物乱用の問題などについてです。ジェンダーに関しては、男女平等意識の向上、教育。そして、男女の役割を型にはめようとするメディアの分析と教育をおこなって います。
また、薬物乱用の予防に対しては、カウセリングのほか、同年代の若者による教育プログラムをおこなっています。女性に対する暴力への取り組みについても現在検討中です。
このほかにも、モルディブは色々な問題を抱えています。観光だけではない、モルディブをもっと知って頂ければ幸いです。」
(稲富ひろみ・宮武礼乃)
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