6月7日  ▼PEACE MUSIC NIGHT
ISとして乗船している、イスラエル人のケレンさんとパレスチナ人のラミさんの呼びかけによる「PEACE MUSIC NIGHT」が、ネプチューンデッキにて行われた。明日、6月8日はイスラエル軍によるパレスチナ占領から34年目にあたる日。全世界で、100以上もの団体が、イスラエルの占領に対する抗議行動を行う。ピースボートも抗議の意志を示すため、洋上から音楽を通じて平和を訴えた。
ケレンさん:「何百万人ものパレスチナ人が、イスラエル政府による搾取、飢餓、ストレスに苦しみ、そして辱めを受けています。私は今ここに、イスラエル入植に反対するイスラエル人を代表して立っています。イスラエル・パレスチナの問題は、政治家の利害によってもたらされたもので、市民の意志ではありません。」
ラミさん:「パレスチナ人は数十年の間、言論の自由、教育を受ける権利、十分な食事をとる権利、そして最も重要なこととして、生きる権利を失い続けてきました。明日、100以上の都市で抗議デモが行われます。皆さんの存在が最後の頼みの綱なのです。違法な人権侵害をやめさせるために、イスラエル政府に対する国際社会の圧力が今必要なのです。」
スピーチの後、ケレンさんとラミさんによる演奏が行われた。曲は「平和の歌」。ラミさんの太鼓に、ケレンさんのギターとボーカルが重なる。政府レベルでは敵対する背景を持つ二人が、同じステージに立って音楽を奏でる姿を見て、いつかイスラエル・パレスチナの地でも二つの民族が一緒に歌を歌い、共に生きていくことができる日が来るのを願わずにはいられなかった。
「平和のことを、ヘブライ語ではシャロン、アラビア語ではサロンといいます。」二人の平和の歌、シャロンの歌そしてサロンの歌は、言葉は違っても、平和への思いは同じであるということを私たちの胸に伝えた。
「STOP THE ISRAEL OCCUPATION イスラエル軍による占領反対」の横断幕を掲げて、参加者全員での写真撮影をした。
水先案内人の高橋和夫さんは、「我々が抗議することに何の意味があるのかという問いも出てくるが、私は大いに意義があると思います。イスラエル国内でも、入植反対という世論の声が高まっています。ですから、イスラエル・パレスチナの内と外の力を合わせれば、大きな力を生み出すことができると思います。」とスピーチ。この「PEACE MUSIC NIGHT」もまた、その「大きな力」の一つとなることができたのではないだろうか。
(森 由香)
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6月7日
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