12月21日  ▼映像の世紀(4)〜ヒトラーの野望〜/桃井和馬(フォトジャーナリスト)
今回の「映像の世紀」は、世界恐慌後、ヒトラーがどのようにして独裁政権を手に入れたかについて。ビデオ映像を交えて、フォトジャーナリストの桃井和馬さんが語った。
「ヒトラーは世界恐慌の後、国民の不満が高まり不安定な状況にあったドイツ国内で、ナショナリズムを巧みに利用して人々の支持を集めていきました。このナショナリズムというのは、内部を固めるのには有力だけれども、排他主義につながりやすいという特徴を持っています。そしてナチス政権を樹立したヒトラーは独裁を強めていきました。
“権力はおいしい”、だから、第3者によるチェック機能を失った権力は暴走します。独裁政権は危険であるけれども、それを選んでしまえるのも民主主義である、ということを忘れてはいけないと思います。
チャーチルの言葉に、“民主主義は、あまたあるよくない主義のなかでは最高の主義”というものがあります。民主主義は完全なものではないけれども、最高のものである、ということです。それをうまく機能させるには私たち一人一人がどんな状況でも自分の価値観を失わないという信念を持たなくてはいけないわけですよね。」
太平洋への招待(1)〜タヒチってどんなとこ?〜/野平晋作(ピースボートスタッフ)
タヒチ寄港に先駆け、ピースボートスタッフ野平晋平が、フランスによるムルロア環礁核実験問題、ポリネシア諸島の植民地問題について語った。
「タヒチを含めたこのあたりの島々は『仏領ポリネシア』と言い、文字通り『フランスの植民地』です。わたしがタヒチを訪れた時、現地の人からこう言われました。『フランスの核実験がおこなわれていたとき、世界中の人々が私たちと共に核実験反対の声をあげてくれました。しかし、核実験が終了した今、世界の人々は、タヒチの問題に目を向けなくなってしまいました。が、実際には、核実験はフランスによるタヒチの植民地支配という問題の中の、ほんの一面に過ぎなかったのです。』」
船内ニュース
消えるボルネオの森
森政権は晴海帰港まで続くのか〜加藤騒動の裏側〜
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12月21日
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今日の海と空(12/21)
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■12月21日のお誕生日
★大滝まゆこさん(?歳)
「街角でポスターを見て乗船を決意しました。最近はデッキで寝ることにはまっています。」最後に日本の皆さんに、「元気でやってます。」
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