消えるボルネオの森/桃井和馬(フォトジャーナリスト)
フォトジャーナリストの桃井和馬さんが、今年の11月インドネシアのボルネオ島へ取材に行った際に見た森林伐採の実状を、スライドを交えて語った。
「ボルネオは世界で2番目に大きい熱帯雨林ですが、そこのジャングルが今、農業や開発による森林伐採で破壊されています。成長するのに100年かかる木を、ものの1分で切ってしまうわけです。島に住む人たちは所得が少ないので、生活するために木を切って売るのですが、これは日本でコンクリートを固める時に使うパネルに加工されています。このパネルは何回か使用可能ですが、日本の作業現場では人件費がかかるために、使い捨てにされてました。これらの現実を前に、私達はどうすればいいのでしょうか?
もちろん企業がISO14000(環境マネージメント)を導入したり、NGOが働きかけたりすることも重要ですが、人類共通の森や動物を守るという意識が日本を含めた先進国には必要ではないでしょうか。日本がどのような国になってほしいか、ボルネオを見ることで浮き彫りにされる問題を、私達はもう一度考えなければなりません。」
森政権は晴海帰港まで続くのか〜加藤騒動の裏側〜/佐藤達也(ジャーナリスト)
船内パソコン教室の講師で、かつジャーナリストとしても活躍されている佐藤達也さんが、現在の日本の時事問題についてを語った。佐藤さんは、キューバから途中乗船されたので、他の参加者から見ると「浦島太郎の元村民たち」なみに最新情報に詳しいことになる。
「加藤さんの乱なんかも不完全燃焼で終わって、森さんは命びろいした形ですし、国民もつまらない茶番劇を見せられたって感じです。しかし、来年の予算が成立する3月ごろに辞めさせようという動きが、自民党の中でもう一回起こるんじゃないかというふうに言われています。総理になるのは簡単でも、辞めさせるのはそう簡単じゃないってことですよね。」
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