マレーシアCコースはジャングルで洞窟探検!とかいうタイトルのオプショナルツアーだったが、何がメインだったかというと、先住民イバン民族との交流しかないでしょう。ベトナム、カンボジアと、参加者によっては踊り詰めの方もいらしたようですが、さすがに少々疲れたみたいです。
それはさておきマレーシアはミリにあるニア国立公園にやってきました。入口からジャングルの中の遊歩道を歩くこと約一時間半、やっとイバン民族の住むロングハウス(長屋)につきました。
とたんに豚の悲鳴がお出迎え!
イバンの人々が、客人と一緒に竹槍で豚を一匹処刑して神に捧げ、客人を歓迎するのだそうです。
(もちろんピースボートからも豚に手を下した人、いました。)
ちょっとかわいそうと思ったけど、これが食べ物の原点なのだ。夕ご飯の豚肉はおいしかった・・・。ここの人々は踊りが大好きらしく、民族の踊りを披露してくれました。お返しに日本の踊りも披露しました。そして、お酒に弱い人はちょっとつらい酒攻撃。何にもしていないと、ぐったりしていてもちょっと癖のあるお酒を容赦なく勧めてくれます。恐ろしいことに、ここではつがれた酒は一気に飲み干すのが礼儀なのだそうです。へろへろになったところで、音楽がかかっていきなりダンスタイムへ突入。
ジャングルの先住民族のロングハウスにしては不思議なくらい豪華なコンポで音楽をかけると、みんなノリノリで踊っていました。隅で物おじしている人もどんどん誘い出されて、なかには一晩中ダンスをしていた人も。なぜかこのロングハウスには若い女の子が少なくて、参加者の女の子の中には、イバンの男の子にプロポーズ(!?)されて本気で困っていた人もいました。
お互いの国の話や愛(?)を一通り語りあかすと外はもう朝。みんなぐったりしてもう洞窟どころの騒ぎではありませんでした。
ところでこのロングハウス、本当に近代的でした。テレビも冷蔵庫もガスコンロもあって、どこで乗るのか車やバイクまであり、大きな水槽に金魚をペットとして飼っているところもありました。各国のNGOらが入って援助をしているので割と裕福なロングハウスなのだそうです。
最後に一つ気になったのが、国立公園に着くまでに見た煙害です。焼き畑や山火事があっても、雨季がくるのがかなり遅れているため、ちっとも消えないのだそうです。道の両脇が煙なので、少し怖く感じました。これは便利な生活をしている私たち日本人にもその原因の一端があるのかなと思うと、少し胸が痛みました。
水口絵里子
|