--解説--
15世紀末にコロンブス船団が来訪し、以後スペインの支配下へ。18世紀から独立の機運が高まり、1819年、ベネズエラ生まれの「独立の父」シモン・ボリーバルの指導により、現在のコロンビア、エクアドル、ベネズエラを含む「グラン・コロンビア共和国」として独立した。しかし、独立後も内紛が続き、結局1830年、ベネズエラは単独での独立を宣言。そののちも、幾度となくクーデターと軍政が繰り返された。
世界でも有数の産油国で、20世紀初頭から始まった油田開発により、急速な経済発展をとげた。いっぽうで、増大する貧富の差や、「ランチョ」と呼ばれるスラムの拡大が大きな問題となっている。1999年には大規模な水害に襲われ、特に海岸部のラグアイラでは大きな被害を出した。 |