ドキュメント43
ピースアピールinイスタンブール(1)
 日本から届いた、米国への軍事資金援助・イラクへの派兵が決定したというニュース。
 それに反対のメッセージを送ろうと、日本人参加者有志と韓国から乗船された水先案内人を中心として大きなピースアピールをおこなった。
 場所はトルコ・イスタンブール。今年3月のイラク侵攻時、米軍に、自国の基地を"貸さなかった"国の人びととともに開催したアクションだ。
 入港は朝の7時。昨夜完成した横断幕を掲げようという人たちが集まってきた。天気は雨。まだ薄暗いデッキに、「こっちにまわしてー」という声が響く。
 無事掲げることができた幕は、すぐに片づけることになってしまった。けれど、陸で待っていた現地NGOの人たちにはばっちり見えたらしい。
 彼らからの、そして先に現地に入っていたスタッフからの拍手が船にもしっかりと届いた。
 岸壁でおこなわれた記者会見では、たくさんの報道陣が待ちかまえていた。ここでもういちど、あの横断幕を掲げる。
 英語とトルコ語で「平和のために占領に反対、イラクへの派兵にも反対」と書かれた幕には、おもいがけず大きな拍手と歓声があがった。
 港からほど近い広場で、現地のNGOとともに「サイレントアピール」に合流。トルコ語、日本語、ハングルで「平和」と書かれた看板を持ってのアピールだ。
 ここでは、日本でのイラク反戦デモ時に流行した『世界にひとつだけの花』を、手話をまじえて歌った。
 夜。市内の広場では、イスタンブールの若者たちと一緒にフェスティバルをおこなった。
 朝、船に掲げた横断幕の、トルコ語の部分だけを広げると、やっぱり大きな歓声があがった――この幕はトルコのNGOに記念として置いてきた。
[ピースアピールinイスタンブール] (1)(2)
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