紀元前から、「メキシコ最古の文明」といわれるオルメカ文明をはじめ、マヤ、テオティワカン、アステカなど、さまざまな文明が栄えた。アステカ王国が栄えていた16世紀から、スペインによる侵略がはじまり、多くの先住の民が犠牲となる。
18世紀後半からは、クリオーリョ(メキシコ生まれのスペイン人)を中心に、スペインからの独立を求める動きが高まった。1810年、クリオーリョのイダルゴ神父による蜂起をきっかけに、メキシコ独立戦争が勃発。1821年に独立が達成された。
独立後も、保守派と自由主義派の対立、1910年のメキシコ革命、度重なる大統領暗殺など、政情は混乱が続いた。1929年からは国民革命党(のちに制度的革命党)の一党独裁となったが、2000年の大統領選で野党のフォックスが当選。先住民族ゲリラサパティスタ解放戦線との対話姿勢を見せるなど、「変化」に注目が集まっている。
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