[メキシコのビール/Cerveza]
日本で知られているのはコロナ(Corona)くらいだが、メキシコには他にもうまいビールがいろいろとある。全般的に味が薄くて炭酸も弱い。でもこの軽さが、何故かメキシコの気候のもとで飲むとグッとくるのだ。
ちょっと味が濃いめの黒ビール、ネグラモデロ(Negra Modelo)もおすすめ。ビールの飲み方で一般的なのは、日本でも流行った、ライムと塩を入れる"ミチラーダ"というやり方だが、粋なメキシカンはテキーラのビール割りというストロングな飲み方をする。
[トルテージャとタコス/Tortillas & Tacos]
メキシコの主食ともいえるトルテージャは、トウモロコシの粉で作ったクレープのようなもの。これに肉(種類がいろいろある)や野菜、チーズをはさみ、辛いサルサソースやライムをかけて食べるのがタコス。メキシコでは、ハンバーガーやサンドイッチのような感覚で食べられている。
日本で「タコス」というと、揚げたパリパリの皮で作るものが多いが、メキシコで出てくるトルテージャはたいてい揚げない「しっとり」タイプ。焼きたての味は最高で、塩とライムだけでもさっぱりしておいしく食べられる。
タコスの他にもトルテージャを使った料理は数多い。ちょっと大きめ大きめのトルテージャでタコスの具をくるんだのがブリトー。これにソースをかけて焼くとエンチラーダ。油で揚げたトルテージャ・チップスにチーズとちりをかけて焼いたナチョスはビールのおつまみに最高。
[グアカモレ/Guacamole]
タマネギなどを入れたアボガドディップのこと。たいていどこのお店にもあって、トルテージャチップスですくって食べたり、タコスに入れたりする。日本で出てくるものと違い、しっかりアボガドの味が濃くてとてもおいしい。ライムを絞るとまた絶品。
[カエンダレオ・アステカ/Calendario Azteca]
真ん中に舌を出している神様の顔があって、その円周上に細かい文様がいく重にも彫られている円盤状のカレンダー。「太陽の石」とも呼ばれる。暦の見方には諸説あって実用的な物ではないが、図柄が美しく彩色されていて、壁掛けや置物、ペンダントなどのお土産として売られている。石膏で固めて作ってあり、直径10センチくらいから40センチほどの大きな物まである。値段も手頃。
[アマテ/Amate]
木の皮を溶かして漉いた独特の質感をもつ紙。ゲレーロ州の先住民がつくる特産品である。この紙に原色の鮮やかな色彩で、人びとの生活風景や動物、自然などを素朴なタッチで描いたタベストリーなどは人気のお土産品だ。
[ラ・ケプラダ/la Quebrada]
水面から50メートルもある断崖絶壁から命がけのダイビング!そんなスリル満点体験のメッカがラ・ケプラダだ。アトラクションで飛び込んで、失敗して死亡した人もいるので、飛び込み地点にはマリア像が置かれている。
[ティオティワカン/Teotihuacan]
メキシコシティから北へ50キロ。紀元前2世紀ごろから人が住み始め、紀元600〜700年頃に最盛期を迎えたというティオティワカン文明の遺跡が残されている。
「ティオティワカン」はアステカの言葉で、「神々の座」を意味する言葉だとか。真ん中に南北4キロにわたる「死者の道」が走り、その突き当たりに「月のピラミッド」、それに向かって右手に巨大な「太陽のピラミッド」がそびえたつ。傾斜はゆるいが、低いほうの「月のピラミッド」でさえ46メートルという高さがあるので、昇るのはかなりキツイ(ただし眺めは最高)。
[寄港地担当者より]
はじめてアカプルコを訪れたときの感想は「熱海か白浜みたい」。もちろん海はキレイだし、背の高い椰子の木もずらーっと並んでいるのですが、最近リゾート開発が進むユカタン半島なんかに比べると、アカプルコは歴史があるだけにちょっと「どんくさい」雰囲気。高級リゾートというよりは、メキシコ国民の「ご家族リゾート地」という感じなのです。
でも、それだけに「メキシコ」を知るには最適の場所ともいえるでしょう。ネオンが光るメインストリートの賑やかさ、裏道に入れば庶民ん゛暮らす住宅街…。夜は国民の間に絶大な人気を誇る「ルチャリブレ」興行に繰り出して、ほかでは味わえない「メキシコ体験」を、ぜひ!
(山本隆)
アカプルコ寄港地インフォメーション