第40回ピースボート地球一周クルーズレポート
モンバサ

国名
ケニア共和国 (Republic of Kenya)

ことば
スワヒリ語のほか、それぞれの部族がおのおのの言葉をもつ  
--解説--
 15世紀ごろから、アラブ国家、ポルトガルなどの支配を受ける。18世紀には、モンバサ港がインド洋沿岸や西アジアなどへの「奴隷積み出し港」として栄えた。20世紀にイギリスの直轄植民地となり、2万人以上が逮捕されるなどの激しい独立運動を経て、1963年に総選挙、英国領内の自治領として独立。翌年、共和制へ移行した。
 国立公園などでのサファリが観光客に人気だが、中には密猟や環境変化により数が激減している動物たちも。古くから象牙を目的とした密猟が行われてきたアフリカ象はその代表ともいえる。ピースボートでは1999年のクルーズ以来、象牙取引再開に反対する「NONOアイボリー」キャンペーンを実施している。

キャンピングサファリ
 1月1日元旦。朝7時にアフリカの大地、ケニアのモンバサ島に到着。
 眠い目をこすりながら、19台のミニバスにそれぞれが乗り込み、いざサバンナへ!しかも夜は、サバンナの草原に張ったテントで一泊する。出かける前から胸がワクワクする、そんなワイルドな2日間をレポート!

マサイマラ国立保護区でサファリ
 日本のアフリカ動物ドキュメンタリー番組の多くが撮影されているという『マサイマラ国立保護区』でのサファリを楽しむこのコース。ケニアでもっとも多くの野生動物が生息していると言われるだけのことはあり、出会った動物は数限りなく、「餌付けしているの?」という声があがるほど。また、国立保護区内にあるマサイ族の住む村も訪問。衣食住すべて牛づくしのその生活に、カルチャーショックを受けた人も多かったという。

「野生の王国」サファリ満喫
 今回のツアーで行ったツァボ国立公園は、今からおよそ50年前に設立されたケニアで2番目に大きい公園である。その広さは日本の四国よりも少し大きいくらい。60種類を越える哺乳類が生息しているといわれるが、密猟などが原因で動物が減ってきているともいう。しかし、この大自然を守るためにここでは多くの人が働いている。これら公園に関わる人々との出会い、そして動物たちとの出会いをまとめてレポート。

「テロ現場」追悼式
 11月28日、朝8時30分。ケニアのリゾート・モンバサにある「パラダイス・ホテル」に、1台の四輪駆動車が突っ込み、爆発した。イスラエル人が資本金を出しているこのホテルには、爆発当時も多くのイスラエル人が滞在しており、イスラエル人宿泊客、ケニア人従業員合わせて12名、そしてこの「自爆テロ」を実行した3名が亡くなった。
 何度にもわたってモンバサを訪れてきたピースボートでは、この現場で追悼式をすることを提案。また、船内では、この日に向けて千羽鶴を折ったり、声明文に署名を集めたりということも。そして寄港2日目の1月2日、ピースボートスタッフ中原大弐、ハナ・ヨンゲピアーほか、参加者有志が現場へと向かった。

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