キャンピングサファリ
 1月1日元旦。朝7時にアフリカの大地、ケニアのモンバサ島に到着。
 眠い目をこすりながら、19台のミニバスにそれぞれが乗り込み、いざサバンナへ!しかも夜は、サバンナの草原に張ったテントで一泊する。出かける前から胸がワクワクする、そんなワイルドな2日間をレポート!
 港からでこぼこしたアスファルト道路を車で約2時間。ぎらぎらと太陽が照りつける中、いくつかの町を通り抜けながら、ようやくツァボ国立公園に到着した。今までテレビの中でしか見られなかった野生動物を自分の目で見られるのかぁとワクワクしていたみんなが、ふと横に目をやった時。入口の看板には「danger」の文字が…。テレビの中の話ではないし、日本にある「サファリパーク」とはもちろん違うのだ。
 果てしなく広がる大地。日本とは違う色をしているような空。そんな雄大な景色を車内からぼんやりと眺めながら、赤土の道を再び約2時間、今回の宿泊場所に到着。サバンナの真ん中にある小さな林のなかにテントが張られていた。ここで一泊して大丈夫なのだろうか…と思わず不安になる。
 食事は、「野外サーブ形式」とでもいえるだろうか。現地の方が作ってくれたご飯を列になって受け取っていく。みんなお腹が空いているのか、「準備が出来ましたよ」という声に長蛇の列。まるで小学校の時の林間学校のようだ。ちなみに今日のメニューは、ふかしたジャガイモのバター炒めのようなもの、ビーフカレー、キャベツのサラダ、フルーツカクテル。
 昼下がりの時間、レンジャーによるレクチャーが開かれる。彼らはこの広い公園内で、人間が動物に何か害を及ぼさないかどうかを見張っている。しかし、レクチャー中に頭上でがサガサッと大きな音が。驚いて見上げると、白い毛に身を包んだサルの親子が枝に腰掛けていた。ふと目の前の大きな木に目をやり、よく見てみると、しっぽをくるんと巻いたリスや、カメレオンを想像させるような大きなトカゲがいた。「青空教室」というより「草原教室」というほうがぴったりくる。
 サバンナの真ん中で渋滞発生!?これは2日目の昼下がり、なんとライオンの夫婦に遭遇したところ。いつもブッシュの中で生活をしている彼らが、サバンナの真ん中を歩いているのはハネムーン中だけのことで、かなり珍しいのだとか。そんな話を聞いたら、もう黙っていられず、みんな一斉にカメラを向けてシャッターを切りまくる。ラブラブな彼らには、かなり迷惑な結婚記者会見だったかも…。
 もちろん、この他にもいろんな動物を見たけれど、その全部をお知らせできないのが残念。とにかく興奮しっぱなし、の2日間だった。
(田村和美)
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