国名
アルゼンチン共和国 (Argentine Republic)

ことば
スペイン語  
・歴史
 16世紀からスペインの支配下に。18世紀末から、クリオージョと呼ばれる現地生まれスペイン人を中心に「独立」への動きが始まる。1810年、「本国」スペインがフランスに占領されたことを受け、ブエノスアイレスで「独立」宣言がなされた(五月革命)。1816年には正式独立。19世紀末、ヨーロッパでの人口過剰と、移民受け入れの政策を受けて、スペイン、イタリアなどからの移民が大量移入する。
 20世紀に入ってからは、クーデターや軍政と民政が繰り返される政情不安の時代が続いた。1976年からの軍政時代には、多くの罪なき人々が「反体制派」として処刑、もしくは行方不明となった。1983年、ようやく民政移管が成ったものの、当時政府に連行され、今も生死すら不明のままの人々は数多く、遺族らによる抗議行動が続けられている。

五月広場の母たち
1976年の軍事政権樹立から7年間、約20万人が軍部と政府によって拉致され、監禁、拷問の末に殺害、あるいは行方不明の運命をたどったというアルゼンチン。83年には民政移管が成ったものの、のちに軍部との「協調」をはかる政府は軍部の責任追及を放棄、いまだに真実は闇の中に葬られたままだ。
そんな中、軍事政権時代から、行方不明者の生還と真実の究明を訴えつづけてきたのが、行方不明者の母親たちを中心に結成された「五月広場の母たち」だ。毎週木曜日、首都ブエノスアイレスの大統領府前にある五月広場を、白いハンカチを頭に巻いて、無言の「抗議の行進」を続けてきた。このコースでは、その「母たち」の事務所などを訪問。いまも3万人あまりの行方がわからないままだという現実を知った。

南極オーバーランドツアー
その厳しい自然環境ゆえに、人間の生活からは遠く離れた場所、南極。最も標高が高い大陸で、どの国にも属さない。文字通り「南を極める」というように今回の南回りクルーズのハイライトでもある、「平和の象徴」南極の地を訪れた。

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