9月20日  ▼シンガポール知ってるつもり!?
太平洋戦争中の1942年2月15日、日本軍の占領下に入り、以後「昭南島」と改称されて、1945年8月まで3年6ヶ月にわたる軍事支配を受けたという「真実」はあまり知られていない。
高級ホテルなどが並ぶシンガポールの街の一角にある、戦争記念公園の中央に建っていたのは、日本軍によって殺された、数万人にも及ぶ人たちを弔うために造られた「日本占領時期至難人民記念碑」。4本の柱は、それぞれ中国人、マレー人、インド人、ヨーロッパ人を表しているという。ここでは参加者の代表2名が献花し、全員で追悼をおこなった。ガイドさんの「戦争はあった。しかし、戦争の話はしたくない。昔のことで今を不愉快に過ごしたくない。」この言葉を「真実」を知らない日本人が聞いたらと思うと複雑な気分にさせられた。
(五島)
多民族団地の家庭訪問
シンガポールの人口の8割が暮らすという集合住宅(HDB)を訪れるコース。おじゃましたのはとっても気さくなお母さん、娘さん、可愛い盛りのやんちゃなお孫さんが一緒に暮らす賑やかなマレー人の家庭。
日本でいうところの「団地」のような景色の中には、学校、病院、レストランなど生活する中で必要な施設が全て揃っていた。印象的なのは、それぞれの家庭の窓から伸びる物干し竿に洗濯物がぶら下がる、なんだか親しみの沸いてくる景色。お宅へおじゃまし、手作りのお菓子を囲む。娘さんの結婚式の写真と、自分の家族の写真を互いに見せ合って、おしゃべりを楽しんだり。観光だけでない、素顔のシンガポールに触れることができました。
南インドのNGO体験
「持続可能な農業」の実現と農村部の開発、環境・農業技術の研究、さらには農村部の女性や若者達への教育・職業訓練を目的に1988年に設立されたNGO「M.Sスワミナサン研究財団(MSSRF)」。5泊6日の日程で、MSSRFの研究所や、実際に自然資源を守り生かす農業を進める「バイオビレッジ」などを訪問した。
インドに暮らす人々と交流し、実際に農作業を体験することで、NGOの役割、そして21世紀の持続可能な開発の形と可能性を見た。
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