5月31日 ▼アジア定住〜新しいベトナムの素顔〜/野村進(ルポライター)
水先案内人の野村進さんを中心に、お酒を片手に始まった船内講座「アジアの定住〜新しいベトナムの素顔〜」。普段の講座とは違い、参加者も交えての座談会という形で行われた。テーマは、ベトナムで新しく事業を興している日本人や、彼らと現地の人々との関係など、「そこに住んで見えてくるベトナムの素顔」について。
「ベトナム人は、植民地支配と戦争という過去を、ごく最近のこととして抱えています。そのためか、特に外国人に対して、根底に強烈な人間不信があるような気がします。日本人もまた、一人の人間としてではなく『お金持ちの日本人』というひとくくりでしか見てもらえないというのが現実です。フリーで、または駐在員としてベトナムに定住する日本人の多くが、主に金銭的なことで現地の人と様々なトラブルを起こしています。事業に失敗して日本に帰っていく人がほとんどという状況の中で、それでもアジアンドリームを夢見てベトナムに行く人は後を絶ちません。
小柄で優しそうな人たち、というイメージだけでベトナム人を捉えるのではなく、彼らが良い面も悪い面も含めて様々な顔を持つということを十分認識した上で、魅力ある国・ベトナムの人々と付き合ってみるのも良いのではないでしょうか。」
(森由香)
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5月31日
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