7月14日
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え?キューバ化計画〜テキーラ編〜
/ペッカー(橋田正人)(パーカッショニスト)
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サルサバンド「オルケスタ・デル・ソル」のリーダーとして活躍し、近年はMisiaやSMAPなどとの共演でも知られるパーカッショニスト、ペッカーさんによる企画「え? キューバ化計画」。これは、キューバ入港を目前にした船内を、サルサや太鼓でキューバ一色に染めてしまおうという企画。「キューバ音楽はどこから来たのか?」をテーマに、ラテン音楽のルーツについて解説していただいた。ペッカーさんのパーカッション演奏のあとは、サルサダンスの先生ドミンゴさんや、船内で結成されたバンド“ジャズメン”とのセッション。そして最後はみんなでラテンの名曲“テキーラ”を演奏するという、大盛り上がりの講座となった。
「リズムというのは言葉がすごく影響していると思います。アフリカにいた人びとが4500年位前、奴隷貿易により選択の余地もなくキューバやカリブに連れて来られました。そういう悲惨な歴史を背景に生まれたのがラテン音楽です。「母」ともいえる気持ちの良いリズムはアフリカから、センチメンタルなメロディーやハーモニーはポルトガル、スペイン、フランスなどから持ち込まれました。キューバの場合、「父」となる言葉はスペイン語です。
一方、アメリカ合衆国ではアフリカンのリズムは英語とくっつきジャズになりました。言ってみれば、ジャズもサンバもラテンも母は一緒であり、父が違うというわけですね。」
(稲冨ひろみ)
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僕らの街が壊れちゃった日
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6年前の1995年1月17日、阪神淡路地方を襲った大震災。今年1月、同じように大地震に見舞われたエルサルバドルへの寄港を前に、神戸で被災した経験を持つ3人の参加者に震災時の体験を語ってもらった。
「激しい揺れのあと空が明るくなって、『夜が明けた』と思ったんですが、実はそれは、街が燃えていたからだったんです」「外に出たら、家やビルがつぶれて、みんな呆然と立ちつくしていた」 「近所の小学校などは避難所なのか死体安置所なのかわからない状態でした。病院にも水や電気がない中、次々と患者が運ばれてくる。数時間生き埋めになって助けられた人が運ばれてきても泥を払って顔を拭いてあげるのが精一杯だった」――3人が、それぞれの生々しい被災体験を語る。
企画者の墫政弘さんは、ピースボート大阪事務局で、エルサルバドルの子供たちに手作りのおもちゃを持っていく「もみじの手」プロジェクトを立ち上げ、これまで活動をおこなってきた。
「震災後、子供たちは親をこれ以上困らせないようにわがままを言わずひたすら我慢していました。そのためか、震災から半年が過ぎた頃から、ストレスが原因で心や体に不調をきたす子が多かったんです。ピースボートはこれから、大地震があったばかりのエルサルバドルを訪れます。エルサルバドルの子供たちの心が同じように張りつめているなら、その「糸」が切れる前にほぐしてあげたい。その為に私たちに何が出来るのか考えていこうと思います。」
(北村美希子)
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キューバってどんな国?
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