7月14日  ▼大西洋にて日本を考える1〜日本社会っておかしくない?〜
/中原大弐、チョウミス、ポール・メイソン(ピースボートスタッフ)
「日本から遠い大西洋だからこそ、『ニッポン』を考えてみよう!」――今クルーズの事務局長を務める中原大弐、韓国籍を持ち日本で生まれ育ったチョウミス、日本に住んで6年目となるオーストラリア人ポール・メイソン。3人のピースボートスタッフが、会場の人の意見も交えながら、「日本の良い点、悪い点」について語った。
まずは会場に対し「日本について思うことは何か」という問いかけ。「物があふれていて簡単に捨てる」「忘れ物をしても戻ってくる」「若者の暴力、殺人が増えている」「集団に属すことを求められる」など、様々な意見が飛び出した。
石原東京都知事の三国人発言、銭湯に「外国人お断り」の張り紙が出されたことについてなどの発言をきっかけに、議論の中心は「差別問題」へ。さらに、童謡『ほたるこい』が、「こっちの水はあまいぞ」という歌詞の「あっち」 「こっち」が部落差別を意味しているということで放送禁止になったという話も飛び出した。「そんな些細なことにこだわるのはおかしい」という意見も出れば、 「言われる側にとって差別用語はすごく傷つく」という声も上がっていた。
(北村美希子)
キューバってどんな国?/ロベルト・バスケス(キューバ国際友好協会スタッフ)
人口1200万人、カリブ海最大の国キューバ。ピースボートがこの国を訪問する時の受け入れ団体、ICAP(キューバ国際友好協会)は、「キューバと世界中の友好」を目指して設立された団体で、海外からの留学生の受け入れ窓口ともなっている。
そのICAPの職員として活躍しているロベルト・バスケスさんに、キューバのプロフィールから教育・医療制度まで、幅広くお話しいただいた。
「キューバは、その美しさから、『カリブ海の真珠』と呼ばれています。かつてはヨーロッパの支配下にありましたが、現在では多様な民族がともに暮らす中に、キューバ独自の文化を作り上げてきました。
また、教育・医学・芸術・テクノロジー技術などの分野では、世界でも高いレベルを誇っています。このことは、キューバ革命後、国営企業の利益や税金の還元として、教育・医療を無料で提供するという政府の施策が、さまざまな分野で結実したともいえるでしょう」。
え?キューバ化〜ペッカーと騒ごう/ペッカー(パーカッショニスト)
パーカッショニストのペッカーさんによる、船内をキューバ一色に染めてしまおうという「え?キューバ化計画」、 「ドラムサークル編」。輪になってドラムを中心とする楽器を演奏して楽しもうという企画だ。キューバに向け、デッキで海風を感じながら、ラテン音楽に触れる講座となった。
「ドラムサークルとは『輪』になってドラムを叩くことです。上手く出来なくても悲観しないでください。プロになるわけじゃないんですから。心から楽しんで音を出すことがメインです。話を聞く時は静かに、楽器を叩く時は大きく楽しくやりましょう」。
(稲冨ひろみ)
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