3月26日
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地球大学南米編1〜激動のチリ現代史〜
/ソレダッド・ピノ(ジャーナリスト)
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本クルーズの寄港地16カ所中、プンタアレナス、バルパライソ、イースター島の3カ所を占めるのがチリ。地球大学では、社会主義への傾斜、軍政、そして民主化という激動の20世紀を歩んだこの国からの水先案内人、ソレダッド・ピノさんを迎え、南アフリカシリーズ以来の地球大学プログラム、「南米編」を開講した。
チリでは、第一線のジャーナリストとして活躍されているソレダッドさん。チリという国の人種構成や、「チリ人」の民族性について触れたあと、いよいよ話は焦点となるチリ現代史へ。世界初の民選社会主義政権の誕生に始まり、ピノチェトによる軍事クーデターと、それに続く軍事政権支配、そしてその崩壊と、チリの歩みを追った。
「1973年のピノチェトによるクーデターとその後の軍政が生まれた要因は、左派寄りのアジェンデ政権内での路線対立や連合政権ゆえの不安定さに加えて、国有化に強く反対した大企業のもくろみがあったためです。しかし、クーデターから17年後の1990年には、『もう人権侵害も貧困もたくさんだ』という民衆のうねりが巻き起こり、軍政の崩壊を導いたのです。このようなチリ国内の動向には、ベトナム戦争の激化、冷戦構造の崩壊による米ソ両大国の対南米政策の転換といった国際的な動きが多大な影響を与えたというのも事実です。」
(金原)
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芸術パラダイス/カジポン(芸術研究家)
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ブエノスアイレスから乗船してきたのは、『カジポン』。以前にも何度もピースボートに参加している「リピーター」だ。映像と音楽を使って、幅広いジャンルの芸術作品を紹介する彼の自主企画は、多くの過去参加者の間で「伝説」となっているという。そんな彼が、名刺代わりにと配布したのは『My巡礼墓ベスト365』なるもの。
第一回目の内容は、これから下船するタヒチまでに予定されている数々の企画のガイダンス。『クラシック』から『ロック』、『お笑い』、『バレエ』、『アニメ』、『落語』など多岐にわたる。1つ1つが紹介されるその間、ドタバタ!と音響ブースに駆け込んでは映像をストップ、そしてマイクを握っては切々と思いのたけを語るさまに、会場からは思わず笑い声が。ところが、その話のひとつひとつが実に奥深いことに、また驚き。 「表現方法こそ違いますけど、ぜんぶが素晴らしい芸術。芸術に垣根なんてないんですぅ」とも。今後もカジポン企画では、あらゆるジャンルの芸術作品が毎晩遅くに紹介されので、「夜更かし人口」がさらに増えそうですね。
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