3月13日
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南アフリカQ&A/福島康真&地球大学
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ケープタウン入港前から、何人もの水先案内人を迎え、南アフリカ、そしてアパルトヘイトなどの歴史について学んできた乗船者たち。実際に南アフリカの地を訪れて、私たちが感じ取ったものは――?
南ア企画の「総集編」として、また明日以降に続く福島康真さんの講座への足がかりとして、設けられたディスカッションが「南アQ&A」なる企画。盛んに意見が交わされ、出てきた疑問点に対して福島さんが答える形となりました。
Q:「アパルトヘイト撤廃に対して白人側の意識はどうだったのか?」
A:「白人にもいろいろな人がいますが、アパルトヘイトは世界中の非難を浴び、経済制裁を受ける原因ともなっていました。胸中はいろいろあったにせよ、制度撤廃に大してはみんな喜んでいたと思います」
Q:「白人側はアフリカ人から土地や資源を奪った侵略者なのに、なぜ現代においても黒人を圧迫するのか?」
A:「侵略は何世紀も前の先祖がしたことであり、南アで生まれ育った白人は、自分たちはアフリカ人だという意識を持っています。アパルトヘイトは皮膚の色で人を差別するためにというより、むしろ、安い労働力を確保するために発展してしまった制度でした。」
Q:「貧富の差が激しすぎる。黒人たちの教育レベルを上げれば意識も向上し、貧困を克服出来ると思うんだが?」
A:「南ア政府は国家予算の20%を教育費にさいています。これは、かなり大きな数字ですが、そのほとんどは人件費に消えており、結局は、貧しい子どもたちが学校に通うのは難しい現状にあります。防衛費の削減も重要な課題ですが、過去の南ア政府による対外債務の問題も大きいのです。現在、新生南アの予算の多くが借金の利子返済に使われています。この利子返済が無くなれば、もっと教育や福祉に予算をまわせ、ひいては黒人の社会進出、地位向上につながると私は考えます。」
(竹端)
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ポルトガル語講座
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次なる寄港地、ブラジルの公用語はポルトガル語。そこで、水先案内人・永武ひかるさんと本来はスペイン語担当のジャン先生のお二人を迎えて開講されたのが、この「ポルトガル語講座」。リオデジャネイロまで毎日開かれる。寄港地をより深く楽しもうと多くの参加者たちが集まった。
永武さんとジャンさんがお手本を見せ、「こんにちは。ご機嫌いかがですか?」「あなたのお名前は?」といった簡単な会話からスタート。しかし、聞き慣れない単語ばかりで、初級編から不安そうな参加者たち。2人ペアになっての練習では、みな真剣な表情に。そうして何とか先生のあとに続いて練習するうち、だんだんとサマになってきた。講座の最後に有名なボサノヴァ『イパネマの娘』が流されると、心はすっかりブラジルへ。
お二人の先生からは、「明日はボサノヴァをポルトガル語で歌ってみましょう」とのこと。よーし、リオデジャネイロ入港まで張り切って練習しなくっちゃ! アテアマニャン(また明日)!
(菅井)
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