4月1日  ▼アイル氷河見学
『アマリア氷河』の翌日に見学したのが、この『アイル氷河』。こちらは、海に落ち込む氷河の淵が目前に迫る。その大迫力は、映画のワンシーンにでも紛れ込んだかのような、現実離れした感覚をおぼえるほど。
本船から降ろしたテンダーボートで間近まで迫って停泊。風の音以外にはなにも聞こえない静寂をうち破るように大歓声が。目の前で巨大な氷河が音をたて海へと崩れ落ちた。それに続いて津波のような波に翻弄されるボート。まさに身体で感じる氷河見学となった。
また、この日は氷を船上に引き上げ、ウィスキーやソフトドリンク、中には取って置きのお酒を自ら持ち寄って『オン・ザ・氷河ロック』でほろ酔い気分に。こんな大胆かつ、「おつ」な楽しみ方ができるのは、ピースボートのクルーだけ(と、思う)。ただただ圧倒されっぱなしの2日間は、夢のように過ぎ去り、ルーシ号は次の寄港地へと再び足を速めた。
地球は友達〜やる木復活ワークショップ〜
/ジェニア・ホフレ(環境NGO「地球の友・チリ」メンバー)
プンタアレナスから乗船された環境NGO「地球の友・チリ」のメンバー、ジェニー・ホフレさんに、絶滅の危機に瀕している植物「トロミロ」について話していただき、人間にも、そして木々にも同じく流れる『生命力』を感じるための簡単なワークショップが行なわれました。講座で取り上げられた「トロミロ」は、99年のピースボートクルーズで、その苗30本をイースター島へ運んだものでもあるのです。昨年訪れた時には8本の苗木しか残っていませんでしたが、それでも8年ぶりに黄色い花が咲き、種が取れ、その種を植えることができたのです。今年もまた、ピースボートはイースター島で「トロミロ」に会いに行くことになっています。
「チリは、羊の放牧で有名な国です。たくさんの羊をヨーロッパから連れてきた時、羊の餌になり、さらにはなぎ倒されてしまったのが『トロミロ』でした。アンデス山脈と海岸に挟まれるような地形では、いったん生態系が崩れてしまうと再生する事が難しく、チリでは、もう『トロミロ』は育たないのです。絶滅の危機にさらされた最後の1本の枝を、他の土地に持っていって育て、チリ本土に戻そうという活動を行っています。このたったひとつの植物の為にたくさんの人が集まるなんて、とても素敵な事だと私は思うのです。」
(真家)
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