3月31日  ▼アマリア氷河見学
『この2日間のためにある113日』なんて言葉も聞こえてきた『氷河見学』。第1日目は、山間部から流れ落ちる様子が雄大な『アマリア氷河』を見学。
南極からの冷たい風が吹き付ける中、たくさんの人がデッキから去ろうとしないのは、もちろんその目に氷河を焼きつけるため。ルーシ号は氷河の手前3キロまで接近して停泊。そこから先は、なんと!テンダーボート(救命艇)へ乗り込んで遊覧開始!! 上部ハッチから、我先にと顔をのぞかせようと争う(?)小さな船内。氷河は目前だというのにちっとも寒さを感じさせないほど。そして視界に入ってきたのは、形容のしようがない青さをたたえた氷河だった。
地球は友達〜DNA組み替えワークショップ〜
/カルロス・スローカ(環境NGO「地球の友・ウルグアイ」メンバー)
最近は、日本でも話題にのぼる遺伝子組み替え作物。それはどのように作られ、誰が促進しようとしているのか、そしてそれによる影響とは何なのか? 身近な問題だけに、その内容に驚く参加者が多く、私たちにできることは? についても考えさせられるワークショップになりました。
「いま世界中で作られている『遺伝子組み替え作物』にどういった間違いがあるのか? それは、単に自然界に人間が手を加えてしまったということのみでなく、将来に及ぼす影響について考えなかった点にあるのです。遺伝子を組み替えられた作物が自然の種と交わってしまう。それは自然界、そして生産者にも大打撃を与えることになります。
また、『遺伝子組み替え作物』を育てようとすると、その種だけにつく害虫を駆除するために新たな農薬の購入が必要となる、このように、生産の流れすべてを大企業がコントロールし、さらに利益を得るという構造が成り立っているのです。
こうした状況は、第二次世界大戦後に開発された『殺虫剤』により、それ無しでは農作を行えない状況を作りだし、本来の生態系を乱し、さらには殺虫剤の効果の及ばない新たな虫の存在を生み出した『緑の革命』に続く、『第二の緑の革命』になろうとしています。そうなってしまう前に私たちに出来ること、それはまず個人が『遺伝子組み替え作物』を買わない、そしてその事を自治体にも働きかけること。また『持続可能な農業』をめざし、生産者をサポートしてゆくことも重要です。なぜなら彼らこそが、遺伝子組み替えされていない作物の育て方を最も理解しているのですから。そうして種を守るということは、文化を絶やさないということにもつながるのです。」
「白痴」舞台挨拶
99年の第26回クルーズでピースボートがキューバを訪れた際に開催されていた『新ラテンアメリカ映画祭』。ここに出席されていたことをきっかけに、古澤プロデューサーとピースボートとのおつきあいが始まった。今回は、プンタアレナスから再乗船いただいたことを祝って、古澤さんが製作された、手塚眞監督作品「白痴」を上映。その舞台挨拶として古澤プロデューサーが、製作裏話、手塚監督の人柄などを笑いを交えて語ってくださった。
「『白痴』は、手塚眞監督と2人で撮影までの約4年間をかけて、どーしようか、あーしようかと企画した作品です。私にとってもそれだけの期間をかけプロデュースした作品というのは初めてで、それだけ力を注いだものだといえます。撮影チームは160人程度 の大所帯。エキストラを500人使った撮影なども行いました。東京ドームと同じぐらいの広さのオープンセットを建てて、3ヶ月間も居座って撮影したというのも初めての経験でした。みなさんにも、そうしたセットのおもしろさも感じて見ていただければありがたいかなと思っています。」
▼船内タイムテーブル▼
3月31日
▼おまけ▼
今日の海と空(3/31)
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