ハーグでの平和対談以来、一年間の準備期間を経て、ここ東京でエリトリア・エチオピア和平のための市民会議を無事開催することが出来ました。

 このプロジェクトの目的は、まず現在紛争下にある両国からゲストを招き、当事者自身が紛争の解決、そして紛争後の再融和について話し合う場をつくることにありました。また、さらなる目的としては、私たち日本の市民・NGOが従来の国家アプローチとは別に、いかにして紛争解決とその後の平和再建に貢献できるか、ということを模索することにありました。

 日程期間中は、両国の紛争が再燃し、過去に例を見ない数の犠牲者を出しているという状況下にもかかわらず、両国からのゲストは非常に冷静な意見を交換し、多大な成果を収めることが出来ました。その後、幸いなことに両国政府間で和平協定が締結され、現在両国の再融和のための努力が始まろうとしています。しかしながら、両国の国民が平和に暮らせるためには、まだまだ解決すべき問題は残されています。その解決にむけて、私たちはこのプロジェクトをきっかけとして、これからも活動しつづけていきたいと考えています。

 この報告書は、たくさんのことが話し合われた中での一部の要約になりますが、お世話になった方々へのご報告とともに、両国および私たちの活動へのご理解を深めていただくものとなれば幸いです。



エリトリア側



Dr. Bereket Selassie
Former Head, Eritrean Constitutional Draft Committee.
Professor, North Carolina University (African Study), USA. (Resident of the US)
元エリトリア憲法制定委員会委員長
Dr. Assefaw Tekeste
Professor, Dean of the Faculty Health Science, Asmara University, Eritrea.
Visiting Fellow of the UC Berkeley, USA.
アスマラ大学公衆衛生学部学部長

エチオピア側



Dr. Kifle Wodajo
Former Head, Ethiopian Constitutional Draft Committee.
African Institute for Democratic Deliberation & Action (AIDDA).
元エチオピア憲法制定委員会委員長
Dr. Andreas Eshete
UNESCO Professor of Human Rights and Democracy,
Addis Ababa University (Law School), Ethiopia.
アジスアベバ大学法学部教授(人権と民主化)
※ゲストは、全ての日程に個人資格で参加した。


6月2日(金)
非公開会議(第一回)
於 ホテルサンルート(新宿)
6月3日(土)
シンポジウム
「紛争解決にNGOは何ができるか?
〜エリトリア・エチオピア和平のための市民会議〜」

於 東京ウイメンズプラザ 13:30〜16:00
6月4日(日)
文化交流
6月5日(月)
非公開会議(第二回)
於 京王プラザホテル(新宿)
国際協力事業団(JICA)との会合
於 京王プラザホテル
6月6日(火)
外務省訪問
ピースボート訪問
ピースボートとの親睦会

6月7日(水)
名古屋大学「平和構築シンポジウム」
於 名古屋大学




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