life onboard
『原爆投下にみる国際政治の裏側』
5月20日(日)/ウィンジャマールラウンジ
企画者:水先案内人、サンホ・ツリーさん

 米国政治の専門家、サンホさんの今日の講座では、1945年のヒロシマ・ナガサキへの原爆投下がテーマに。なぜこの2都市に原爆が投下されたのか、戦争終結のために原爆は必要だったのか、当時の大統領・トゥルーマンの真の狙いとは何だったのか――。当時の米国の政策の裏側と、それに対する米国市民の評価、原爆投下がその後の国際情勢に及ぼした影響などを、明快に語っていただきました。
『アラスカが教えてくれた生き方』
5月20日(日)/ブロードウェイラウンジ
企画者:水先案内人、今野道博さん

 バンクーバーからこの船に合流した水先案内人、今野さん。彼はアラスカで活躍する「犬ぞり」の競技者なんです。今野さんの初めての講座となる今日は、自己紹介も兼ねて今野さんのこれまでと、その生き方に注目。27歳で犬ぞりレースを始め、34歳で新人賞を獲得、翌年には歴史ある大会で北米出身者以外で初めて優勝――と今でこそ華々しい経歴を持っていますが、犬ぞりの道にたどり着くまでの道は決して平たんではなかったと言います。友人の死をきっかけに公務員という安定職を捨て、犬ぞりに挑戦した半生を語るとともに、犬ぞりとアラスカの大地が与えてくれた現在の「生き方」についてもお話しいただきました。「波瀾万丈」という言葉で表現してもいい今野さんの半生ですが、その穏やかで力強い生き方はむしろ自然体。この講座に勇気をもらった参加者も多かったようです。
『スロービジネスやりたい人あつまれ』
5月20日(日)/フリースペース「アゴラ」
企画者:あいける(酒井愛)さん

 地球一周の旅もあと残り20日を切り、船内はだんだんと「帰国モード」に変わりつつあります。世界を巡り、洋上でそして寄港地で多くの人や景色と出会い、帰国後をどう生きるのか――そんなことを考えている人も少なくありません。この自主企画もそんな思いから生まれたもの。洋上での様々な講座でふれた様々な生き方、特に「スロービジネス」の分野に興味をもった酒井さんを中心に、帰国後、具体的にどんなことが出来るのかを語り合う場となりました。この場から、新しい「スロービジネス」が生まれるかもしれません。
前のレポート56回クルーズレポートトップへ次のレポート