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□国を動かした若者□ |
次の寄港地・コスタリカは"コーヒーの産地"として有名だが、"平和憲法を持ち、軍隊を持たない国"としても有名──そのコスタリカからやってきた水先案内人、ロベルト・サモラくんの講座「国を動かした若者」から。 |
コスタリカの大学の法律学科に通うロベルトくんは、イラク戦争勃発時、戦争支持を表明したコスタリカ政府を最高裁判所に提訴、これに勝利した。裁判では、「平和を重視するこの国の、この決断が正しいかどうか」が争点となり、これに対し裁判所は、コスタリカの歴史・アイデンティティを考慮、長年培ってきた"平和国家"としてのアイデンティティはコスタリカ憲法の一部であると判断し、この判決を下したという。
講座の中でロベルトくんは、コスタリカの"平和国家"としてのあゆみを紹介。(例えば、スペインからの独立後、最初の大統領に軍人ではなく、教育の重要性を知っている小学校の教員を選んだこと、米軍基地の駐留を受け入れるかわりにアメリカ政府にコスタリカを"非武装中立国"と認めることを約束させたことなど)どんな局面でも平和的な手法で解決してきたと語った。 |
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□チャリティー・オークション□ |
次の寄港地ジャマイカ・モンテゴベイでは、現地のNGO「モンテゴベイBOYS&GIRLSクラブ」を訪れる。ここは音楽やスポーツなどを通じて、貧困と隣り合わせの生活をしている子どもたちの支援を続けている団体だ。 |
このNGOの活動を支援するため、船内ではGETティーチャーとCC(コミュニケーション・コーディネーター)による『チャリティー・オークション』が開催された。
オークションでは「トパーズ号のスイートルーム1泊券」「お風呂でのんびり過ごせる券」「CC・BOYS&GIRLSとのデート券」などなど、ユニークな賞品が次々と紹介。会場からは「500円!!」、「1000円!!」と声が掛かり、一番人気の「トパーズ号料理長がリクエストに応えるディナー券」はなんと4万円の高額で落札された。
白熱したオークション、終わってみれば目標金額を軽く越える総額20万円!!収益は「モンテゴベイBOYS&GIRLSクラブ」の運営費として寄付される。 |
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