life onboard
ワインテイスティング

 7月13日、船内では開かれたのは「ワインテイスティング」。ピアノの生演奏をBGMに参加者は、船のバーマネージャーによるワインの楽しみ方や歴史・種類の紹介に耳を傾け、シャルドネやカルベネなど、6種類のワインを堪能、これまで約20日間旅してきたヨーロッパの余韻を楽しんでいた。
教科書が教えてくれない国連のしくみ
 今回のニューヨーク寄港で、120人以上の参加者が国連本部を訪れる。これに関連して7月15日、水先案内人・河辺一郎さんの講座、「なぜ国連は複雑なんだ!? 〜教科書が教えてくれない国連のしくみ〜」が行われた。
 講座の中で河辺さんは、国連を複雑だと感じる一因に、同じ分野の問題を扱うふたつの機関があることを指摘。そして、「国連難民高等弁務官事務所」と「パレスチナ難民救済事業機関」、「世界貿易機関」と「国連貿易開発会議」、「軍縮会議」と「国連軍縮委員会」などの設立当時の国際的な政治背景を紐解き、そこには「戦争によって守られる平和」と「戦争をしない平和」、「野放図な自由競争」と「公正を重視した市場経済」、「銃によっておしつける人権」と「法制度を整備して推進する人権」…など、そこには異なる世界観があることを示した。
 最後に河辺さんは、「TVや新聞を賑わせている国連改革の議論は本末転倒で、本来は、私たちが21世紀にどのような世界を築こうとしているのか、何を望み、何を望まないのか、その具体化のための議論をするべきです。」と語った。

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