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□報道されない本当のイラク□ |
5月25日、戦争終結宣言から2年経つ今でも銃撃の絶えないイラクから乗船している、ふたりの水先案内人・ワカル医師と翻訳家のファディ・サミくんによる第1回目の講座、「報道されない本当のイラク」より。
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講座の中でふたりは、フセインによるクウェート侵攻後、13年間続いた重い経済制裁によって、イラクでは今も医療・電気・食料・水など生活必需品が不足している状況を述べ、また人々が日々の通勤途中にテロや誘拐にあうなど、「今日一日無事で家に帰れるか」と考えるほど日常的に治安が悪化している現状について、自分体験を交えながら話した。
最後に、この25年間、イラン・イラク戦争、湾岸戦争、イラク戦争と人生の殆どを戦乱の中で過ごしてきたファディくんは、「この戦争は僕達の生活から希望を奪った。アメリカがフセイン政権を崩壊したとき正義をくれるのだと希望を感じたが、実際は、僕達にとって3回目の戦争だった。これが最後となることを願っている」と語った。 |
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□わくわく寄港地□ |
5月27日、ベトナム寄港日前日、船内では「わくわく寄港地〜ダナン〜」という寄港地情報の紹介企画が開催された。
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講座では、ダナンの街並みやキラ村など現地の写真をスライドで上映しながら、古いベトナムの風景が残るダナンの魅力が語られた。
また、生春巻き、フォー、ベトナムコーヒーなどのおすすめ料理、女性に人気の民族衣装・アオザイなど、ベトナム旅行を楽しむための基本情報も紹介、交流の用意をして待っていてくれる現地の若者たちのようすが伝えられると、参加者は明日の寄港にいっそう期待が高まったようだった。 |
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